最初に言いますがね、異様に展開が遅いです。 一応ガンガン本誌の方ではカノン編は完結して、 これがシナリオメインの読者もキャラメインの読者も 大満足の素晴らしい仕上がりだったのですが、 この9巻ではまだまだ戦い真っ盛りです。 つまり、シナリオの進行という観点からのみ言えば、 極めて微妙な巻なのですよ。 だからこそ雑誌ではなく単行本で読むことに意義があるとも言えますが。
というのが一番の印象でした。勿論良い意味でです。
近年、ゲームミュージックは、メディアの大容量化やハードの高性能化に伴い それまでの制限が取り払われ、表現の幅が他の表現媒体のように広がり、 様々なジャンルの音楽がゲームミュージックに使われるようになりました。 現代においては特に、映画やアニメの音楽などにも劣らない、 非常にクオリティの高いゲームミュージックも当然のように見かけます。
そして従来用いてきたチップチューン、つまり 制限された音源を元に音楽を演奏する方式は 「必要性」の喪失により、次第に影をひそめていきました。
しかし、「必要性の無い」ものは、価値の無いものなのでしょうか?
並木学氏のこのゲームミュージックは あえて制限の多い、 チップチューンによるゲーム音楽の表現がなされています。 具体的にはプレイステーション初期時代くらいの印象を受けました。
そして感じたことは、「ああ、良いなあ」です。
いわゆるピコピコ音と呼ばれる極端に制限されたチップチューンではありません そのような極端な意味合い、または懐古的な意味合いでの良さでは無く、
チップチューンの表現技法としての普遍的な魅力をはなっていると感じました。
近年、XBOX360のLIVE アーケード等で、 昔ながらのサイドビューのゲームがたくさん出ている事をご存知でしょうか? これらのゲームは構成がシンプルで、手軽に作れ、手軽に遊べるというメリットを有していますが 私が感じるのは、この制限の多い構成から感じる「普遍的な魅力」です。
こういうものが、「良い」のです
長々と語りましたが 並木学氏の奏でる世界観や煌びやかさに胸を躍らされ、 そして何より、ゲームミュージックって、良いなあと感じされられるサウンドトラックでした。
ゲームをプレイなさった方は勿論、 様々な方向の音楽に興味のある方は、是非手にとってみて ゲームミュージックの持つ「普遍的な魅力」に触れてみてはいかがでしょうか?
スパイラル推理の絆のアニメのOPの曲ですね
歌詞がいいですね 仮面の中涙であふれフヤケタ仮面のまた上に仮面かぶってた がとてもスパイラルのイメージにあってます
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