こんな医者もいるんだ、とちょっと驚いた。 確かに、日常的に医者は死に接するだろう。 医者の中でもこの著者独自のちょっと変わった死のとらえかたがわかる。 ふざけたようにも見えるが、なんらかのプラスの影響が私にはあった。 残念なことに、著者自身が最近亡くなったらしい。
1949に1eが出版されて以来, 62年間で17回の改定を経た18e.
先人の知識の累積を手に入れることができると考えると, 安い買い物です.
(数年後に出る日本語訳は恐らく3万前後すると思います)
内科学の教科書としては唯一, 人から薦められます.
世界中で使用されていて, 特に母国語の医学書がないような国では原書で用いられているからか、英語は読みやすいです.
全体としては膨大ですが、各項目の量は適切で, 1 Chにつき大体20, 30分程度で読めます.
項目が多すぎるせいか目次は結構雑なので, 体系的に学ぶというよりは辞書的な使用法が主になりますが, 的を絞れば通読も無理ではないと思います.
各科の専門書には敵わないところは当然あるので, 教科書という域は脱しません.
対象読者も, 内科医が専門外のことで調べたり, あとはGPやスーパーローテ/ポリクリ中の研修医/学生でしょうか.
持ち歩きには向きません: 大きく重いうえ, 分冊間での参照とかあるので2冊一緒に用意しておきたいです.
各部の色分けなんかは17eのほうがきれいだったと思いますが, これは見た目の問題ですし人それぞれですね.
Rx部全体に黄色い網掛けが入っているなど、アクセスのし易さは向上しています.
DVDは何個か見ましたが, 実技はNEJMのビデオ講座のイメージです.
内科疾患で外科的治療もある場合, もう少し触れていてほしいと感じたことはあります.
本棚で眠らせないようなるべく頻繁に参照するようにしています.
久しぶりに再読してみた。永井さんの文章は、かっこつけない、等身大の姿が描かれているのが好印象だ。確かに全体を読んでも直接的に「医者をやめた理由」が書いてあるわけではない。しかし、読んでいて、「ぼくには医者が向いていないんだ」というのは伝わってきた。
東京都内の私立医大をでた彼が研修医時代の挿話などを
興味深く描いている。
医師がどうあるべきかを問う誠実さにこころを打たれます。
しかし、病院の管理者などをシニカルに描いていますが、
やや書生論的な面を感じます。
病院論、組織論の原図を見ますが、やや違和感を覚えました。
現代の医学の問題点を浮き彫りにしています。
あらゆることに疑問を感じ、逃げ出してしまった人。ただ、全てを医者だからと片づけてしまわないところに共感が持てた。この本を読めば、医者も人間であることに気づけると思う。文章自体も堅苦しくなく、大変読みやすい。娯楽として読むのにもお勧め。
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