こんな人・こんな時におすすめ:世代を超えて、全ての日本人に永遠に語り継ぎたい映画! 私のような戦後何十年もたって 生まれた世代が見ても胸に響く、感動の傑作です。日本はアクションやCGに 頼らずとも、脚本だけでこんなに素晴らしい映画を作ることができる!という 見本のような映画。ストーリーは誰にでも分かりやすく、お涙頂戴系の演出をせずとも、自然に涙がこみあげてきます。日本の懐かしい童謡のメロディー、水島の奏でる琴の音の美しさと、兵士達の素朴な歌声のハーモニーは秀逸。 兵士達の水島を心配する思い、水島の純粋な決心、言葉を覚えるオウムという小道具、どこをとっても素晴らしい、日本映画の最高峰に位置付けられる映画だと思います。
一切の先入観や「ビルマの竪琴」に関する知識を持たずに読んだため、これはノンフィクションであると思い込んでいた。しかし、これが小説であることをあとがき等で知った。 それにしても、この作品が「赤とんぼ」という子供向けの雑誌に連載されていたという事実、これはただただ感嘆するばかりであった。今の平成の世の子供向け雑誌にこれほどまでに洗練された作品が掲載されることがあるだろうか。絶対にないであろう。 竹山氏がビルマの風習や宗教など、詳細な知識を持たない中で書かれたこの作品には、多少、事実とは異なる描写があると解説にもあったがそれは枝葉末節であろう。 本作品を貫く、戦争の悲惨さ、戦争中でも兵士たちにとって計り知れない大きな励ましとなった歌や芸術の重み、さらには、実際には存在しないかもしれないと断りをしつつも、彼が描き出した水島上等兵の、国のために命を散らした多くの若者に対する尊崇の念から取り組みを決意した死者を慰める旅など、それらはいずれも心を強く打つものであり、数多くの戦士の中でも、心に一瞬にしてしみこんでいく力を持つ作品である。 私を含めて、戦争を知らない多くの若者に読んでいただきたい小説です。文章自体は非常に読みやすく、すぐに全部読めるものです。
もう少し読みやすい翻訳があればベストだが、若い人は読むだろうか。
ニーチェはマルティン・ルターのドイツ語訳聖書にならって、平易なドイツ語でこの著書を書いたといわれている。にもかかわらず、竹山道雄の日本語訳は、日本語が難しすぎる。ドイツ語で読んだ方が、よっぽどわかりやすい。これでは、この著書が難解で、取っつきにくいという印象を読者に与えてしまうだろう。
ただし、各ページに注釈がついているのは、役に立つ。
若きウェルテルの悩みを多感な15歳の頃に読んで、2年間ほどずっと愛読していました。最後にこの小説を読んで自殺をする読者が出ないように警告するようなあとがきもあり、当時に物凄い影響力があったことを思わせます。私個人は人妻に恋した経験こそありませんが、20代くらいまではこのウェルテルの悩みに痛いほど共感し、切なさに胸が締め付けられる思いがしたのを覚えていますが、今現在、恋することと愛することの境界線が自分の中に消えつつあるのを感じながら、恋愛に苦しむことはこれから先はもうないであろうと感じるのは、自分がもう「若き」人間ではないのかな?と思いつつも、相手に振り回されるのは愛ではないのではないかな?と感じてもいます。でも、ウェルテルのような純粋な恋愛の気持ちだけはいつまでも持ち続けていたいと思います。
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