「20世紀の大ピアニストたち」シリーズ第4回に登場するのは、1970年に46才で急死した、鬼才とも呼ばれるサンソン・フランソワです。私もピアノをたしなみますが、中学2年でベートーヴェンの3大ピアノソナタの廉価版をたまたま購入したのがサンソン・フランソワとの出会いでした。それ以降、ショパン、ドビュッシー、ラベルの演奏は基本的にサンソン・フランソワのLP・CDを基本に購入するようになりました。ホロヴィッツのピアノの弦が切れるかのような演奏も良し、アルゲリッチの素晴らしく早いテンポと比類ないテクニックも良いのですが、コルトーに続くフランスの古きよき時代の最後を飾るのは、サンソン・フランソワをおいては他にありません。近年の正確なピアノテクニックを競う演奏ではなく、即興的なショパンのテンポルバート、聴く者を唖然とさせるエチュード、もう何も言葉のでないポロネーズ、自由闊達なショパンに対して、何故か非常にまじめに模範的な演奏を残しているドビュッシーとラヴェル、20世紀が生んだ4番目ではなく1番目のショパン演奏家だと私は思います。この雑誌が絶版になる前に、注文されることをお勧めします。フランソワの残した貴重な言葉も載せられています。サンソン・フランソワという演奏家の人間像に迫る特集です。
最近チッコリーニが元気です。 それはお気に入りのピアノに出会ってからでしょうか。 ファッツォーリという銘器に。 まるで琥珀のような輝き。(スタインウェイが水晶かな) ここではドビュッシーの『前奏曲集第2巻』全曲と、 ショパンの『ピアノソナタ 第3番 ロ短調 OP.58』を聴くことができます。 ファッツォーリを聴きたければ(知りたければ)チッコリーニを、 チッコリーニを聴きたければファッツォーリを。 2005年秋の来日が楽しみですね。
勉強時に集中するためのBGMによさそうだと思い購入しました。 これだけ曲数があると、普段ほとんどクラシックを聞く機会のない私でも聞き覚えのある曲がけっこうあって嬉しくなります。 ただ何十年も前に録音された音源が結構あるようで、曲によっては音がこもっているような印象を受けたり、音量を上げたときにノイズが気になったりすることがありました。 わざわざ古い音源を収録するからにはきっと名演奏なのでしょうが、細かいことは分からないけどきれいな音を聴きたい! という方には向いていないかもしれません。
ディスク6枚からなる100曲 名曲の名旋律を抜粋して聴くことは、本来のクラシックの鑑賞としては 間違っているかもしれません。 しかし、これはこれで中々よきもので、おかげでまがいなりにも クラシックの名曲に触れる機会に恵まれました。
音質は素人目(耳)には小気味良く響きましたので、よほど耳が肥えて いる方ではないかぎりよい買い物かと思います。
このCDは「ジムノベティ」「グノシエンヌ」といった、サティを知っている方なら誰でもしっているピアノ曲で構成されています。
演奏はいい部類に入るでしょう。サティらしく、静かで、ユーモアに溢れています。
このお値段でこの内容ならOKでしょう。今までサティを聴いたことのない方も、だまされたと思って購入して聴いてみてください。素敵でふわふわしていて、どんなすさんだハートもいやされることでしょう。
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