母親になるってなんでしょう。 子どもの人生を考えるってなんでしょう。 家庭の問題ってなんでしょう。
母も子も、歩む人生は一度きり。
親は、子の道を容易く曲げたりする権利なんてないんです。神様じゃないから。
だけど、子どものために何がしてあげられるのかな。
所々に10年前の「お受験殺人」で知られるあの事件→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E4%BA%AC%E5%8C%BA%E5%B9%BC%E5%A5%B3%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6のモチーフが使われていて既視感を抱く人もいるかもしれません。
5人の子持ち主婦の輪が少しずつ捻れ、ひずんで、1ミリずつちぎれていく。
そして書かれているのは、誰にも覚えのあるような。そんな心の闇との葛藤。
精神的に弱いと自覚がある人は読まない方が賢明です。
女性アイドル主演の映画化といえば文学作品のそれという印象がある。何度も映画化され、誰が演じても脚本にたいした違いがなく、私にとっては作品としての新鮮さはあまりないものだった。 しかし、初めて(伊豆の踊り子)に触れラストシーンで(たまらんなぁ~)の言葉とともに涙をぬぐった。 (淡い恋)の美学を感じさせる作品は今も不滅でしょうか?
一緒に収録されている中の「温泉宿」が、 切ないやら悲しいやらで、たまらんのです(泣) それがいいんですが(笑)
とにかく島村に感情移入できない。 まあ、昭和初期の高等遊民の考えていることを理解するのは今の我々にはなかなか難しそうだが。 一方で、駒子や葉子の哀切な描写はまさに絶唱である。 これを「美」として素直に受け入れられるか。島村の「何もしなさ」、物語的な理不尽さに苛立ってしまうかによって 読後の評価が大きく変わるだろう。
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