最近の現代音楽の演奏の中でも稀にみる、ハイレベルの完成された演奏が楽しめる一枚である。 左右の手にバラバラなリズムと運動を要求する、バーバーのピアノ・ソナタは、譜面をさらうだけでも至難の業であるのに、三舩優子はこの超難曲を、いとも簡素でクリアな構造に仕立て上げ、クラシック音楽をあまり聴いたことのない者にも親しみやすく、わかりやすい音楽に再現している。 ともすれば無味乾燥で抽象的、意味不明の演奏に流れてしまいがちな、このソナタの文法構造をここまで鮮明化し浮かび上がらせることに成功した演奏は、おそらく過去のいかなるピアニストのレコーディングにもない、特筆すべきものがある。 一曲一フレーズへの細かい色づけの結果、曲全体の雰囲気も極めて特徴あるものに仕上がっている――『間奏曲』がかもし出す静けさと安らぎ、一瞬の沈黙の深い意味。作品『遠足』の軽快なリズムの裏にある作曲者自身の遊び心や悲哀。 バーバーの音楽は、総じて透明感のあるフレーズや音の重なりとともに、その間につねに繰り返し現れる「沈黙」の瞬間が、もうひとつの「音」としての実に重要な役割を与えている。まさに「沈黙」も「音」の一種であり「音楽」の不可欠の構成要素であることを、これほど直截的に感じさせてくれるのは、バーバーならではの醍醐味だ。 この作品集は、長年レコーディングの構想を温めてきた、バーバーの演奏にかけては絶対の自信と深い愛着をもつ、三舩優子ならではの快挙であり、本人のデビュー20周年記念、さらにバーバー生誕100年を迎える今年を飾るに相応しい記念碑的演奏である。
タイトルにある通り、わりと新しいCMに使われているクラシックを集めたものなので
題名だけでは「?」という曲でも、聴いてみると耳にしたことのある曲ばかりです。
6枚組でたっぷり楽しめると思います。
ただ、中には「G線上のアリア」などCM用にアレンジしてある曲もあり、
そこが個人的にはちょっと残念だったかな…
でも、これからクラシックに挑戦したい、という方には
もってこいではないでしょうか。
クラシックって、難しそう!という先入観を持っている人でも、
聴いてみたらきっと、身近にクラシック音楽があふれていたことに気づくと思います。
国内でスコアが入手困難なため国外まで足を運んで探してまわっただけあってシンデレラop102の出来はかなりよかったですよ。シューベルト=リスト糸を紡ぐグレートヒェンはもうちょっと唄って欲しかったなぁ
というわけでマイナス一点。これからも頑張ってくだせい
三舩さんご本人からのお勧めの教則本です!!
アメリカ.アメリカの演奏会で聴いた曲も入っていました。
ガーシュインの難しい曲も、一生懸命練習する意欲が湧いてきます。
クラシックでもたくさんあり、どうやってCDを探せばいいかと思い気になったのがあの「3分クッキング」で流れている曲でした。この曲がはいっているCDを探して見つかったのがこのCD!育児の真っ最中の私ですが息子のお昼寝タイムやちょっとした私のリッラクスタイムにもバックミュージックに最適です!いつも聞き慣れた「3分クッキング」のテーマからゆったりとした曲がクラシックを聞き慣れていない方でもすんなりはいっていけますよ!子育て中のママにおすすめです!
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