甲斐バンドは、時代や世界とのズレを「俺」という一人称で歌い上げていた。平和なんて、ありえない。俺は、苦しみ、もがき、痛み、耐えて、闘っている、という強烈なメッセージを放っていた。 音楽の出来映えは、海の向こうのロック(キンクス、フー、ストーンズ、その他)の影響が色濃く、かつ、アメリカ文学をもひもとく甲斐よしひろの感受性が歌詞にもにじんでおり、独自性で言えば、満点ではないかもしれない。 だが、甲斐よしひろのヴォーカルは抜きん出ている。声量・パフォーマンスともに。MCはない、「BIG GIGへ、ようこそ」たったそれだけ。そして、歌詞とは関係ないところで、雄たけびを、えんえんと、くりかえす。
今では、空間の隙間さえ見つからない新宿副都心高層ビルの真中で、時は1983年、甲斐バンドは一夜かぎりのステージをつくり、約2万人を動員した。周囲に建つビルの姿は生々しく、音響面での厳しさをも、甲斐バンドのパッションと実力がハンディとして感じさせない。
とにかく、新宿副都心でのパフォーマンスには、ドキュメンタリーとしての価値がある。今の20歳以下の人が観たら、「嘘でしょう、あんな場所で」とこぼすに決まっているから。
ライヴは全18曲、あっという間である。 終盤では、甲斐バンドの代表曲が連続する。「ポップコーンをほおばって」は夭折した恋人へ向けての賛歌。「翼あるもの」は究極の女性賛美。「漂泊者(アウトロー)」はアレンジ次第では、今もなお新しい怒りの歌。「きんぽうげ」は男女の別れの愛しさと切なさ。「100万$ナイト」は大都市に生きる個人の胸中の叫び。「観覧車’82」、結婚後、まるでうまくゆかないカップルの歌。そして、空爆のような爆音の花火が吹き上がって、沈黙だけが残る。心で見聞きするよりも、魂を揺さぶるライヴです。
高校生当時、甲斐バンドも好きでしたねぇ…。 HEROのコマーシャルで腕時計も買ってもらいました!! 彼らの大ヒット曲がRemixで蘇りました。 実に素晴らしい企画CDです。 当時甲斐バンドが好きだったボクらは買わずにおれません!! 特に「安奈」は、J-POP史上外せない大傑作ソングです。 ボクのカラオケ18番ですし、 冬に聴く名曲集に入れ、クリスマス頃には哀愁に酔いしれています。
賛否両論ありますが、このてのカバーも全然有りでしょう。パート1の「色彩のブルース」なんか甲斐のオリジナルかと思った位はまってます。実際にライブで聴いたのですが、鳥肌ものでしたよ。今回も多彩なボーカルで聞き手を惹きつけてくれます。まさか暴威(初期のバンドネームはコレ)が聴けるとは思いもしませんでした。エンターテイナーですね。でも、甲斐バンドの音は2度と聴く事ができない哀しさから今だに抜け出せません。
劇場公開時に視た時からDVD化を待ってました。
が・・・あのド迫力のLIVEシーンを満喫するなら
やはりBDなので、BD化も希望します。
骨太な漢のロックが好きな方にはおススメです。
「バス通り」が観たくて購入しました。 哀愁を帯びた歌声グッと来ます。 一郎のセクシーな演奏、何度観てもうっとりするばかり。 驚異的なギターテクニックにコケティッシュな一郎ダンスは男から観ても最高のエロス。 こんなかっこいい大人のステージは始めて観た。 絶対お勧め!!
|