一体、犯人は何を求めたのか。失敗をしながらも認められ、幸せをつかんでも、それ以上に何を求めたのか。犯人をここまで駆り立てたものは何だったのか。その理由とこの悲惨な事件とのバランスがあまりにもとれていない。
著者の本はこれまでにも何冊も読んできたが、この事件を著者が取り上げたことは私にとっては良かった。
製作記者会見のときから見たいリストに加えていた作品。元イエローキャブ社長で現サンズ社長の野田義治の半生を遠藤憲一が演じます。記者会見では遠藤憲一が野田義治に似てるだとか共演者が言ってましたが、そんなことはどうでも良く遠藤憲一の本作での存在は極めて大きく起用は大成功だったのではないでしょうか。やはり抜群の知名度を誇るグラビアアイドルが出演しているのが見もの。故・堀江しのぶ役には、セリフがヘロヘロの小阪由佳というのが正直ガッカリだった。同じくヘロヘロ声の浜田翔子もバストが小さいのになぜ主役なんだ?の声も多く聞かれたが、実際に見ると幸が薄い少女が売れっ子になるという設定ではなかなかハマり役だった。鷲巣あやのは、「転生」ではまだ頼りない演技しか出来ていなかったのに本作では常にミュージシャンにこだわりを持つアイドルとしての役割をしっかりこなしていて見ていて安心できる。イメージビデオは全作見ている福永ちなも演技を見る機会はなかったので、上を目指すバラエティータレントとしての演技は貴重だった。セピア調でボヤけた映像も良かったし、全体的に深く考えずに楽しみ見れた。しかし野田義治と村西とおるとの間にこんな親交があったとは意外。
プロレスといえば力道山。力道山といえばプロレスという時代に僕たち団塊世代は育った。プロレスラーは力道山であり、その他のプロレスラーはその他大勢組にしかすぎなかった。
プロレスは真剣勝負であり、反則するのは悪役。それに耐えて最後まで反則をしないのが正義の味方である力道山であった。少年が青年になろうとした時期に鉄人であるべき力道山が殺された。それも、チンピラが持っていた登山ナイフでだ。
少年は大人になって、プロレスがショーであり、力道山の試合もしょーであることを知った。しかし、ショーであってもあの時の試合の迫力は八百長ではなかったと思っていた。
だが、この『力道山の真実』は、あおの時代のプロレスの総てが、八百長であり、力道山がチンピラに刺されたのも偶然でなく必然であったと書いている。
なんといっても、力道山をあの大山倍達が1年間も狙っていたとは知らなかった。大山は、力道山あ金に汚く人情のなさに怒っていたのだ。
それに、弱虫だと思っていた東富士や木村政彦が意外と義理・人情に篤い良い人だったということを知った。いつの時代でも、性格が良い人は成りあがりになれないのかもしれない。
超人たる超人ぶりを知ることが超人になる近道なり。
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主演の松方弘樹はもちろん、若山富三郎、丹波哲郎、鶴田浩二、菅原文太、天地茂、北島三郎、小林繁、張本勲、・・・・・・ほんと?と思える今では考えられない出演者と思います。
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