60年代に一世を風靡したミュージシャンが80年代に発表した作品は、妙にハズしているものが多い。理由は色々あるだろうが、とどのつまり当時普及し始めたデジタル・レコーディング、シンセサウンド、打ち込みリズムといった環境に楽曲がどうしてもなじまなかったのだろう。しかし元祖自宅録音野郎にしてシンセ導入にも早くから積極的だったピートは違った。切れ味のいい最新サウンドが曲にナイスにフィットし、いい効果を挙げている。特に2曲目はいい。レコード時代の作品なので全9曲で40分、すっと聴き終えられる。
このDVDは、2000年2月25、26日に"The Lifehouse Chronicles"の発売を記念して行われたロンドン・サドラーズ・ウェル・シアターでのコンサートを収録したDVDです。"Lifehouse"とは、The WhoのリーダーのPete Townshendが"Tommy"の次の作品として構想した映画と劇場公演とレコードを組み合わせた幻のプロジェクトで、このコンサートは彼の30年越しのプロジェクトが遂に実現した記念すべきコンサートです。参加メンバーは、Pete Townshend(g,vo),John "Rabbit" Bundrick(key,vo),Peter Hope-Evans(Mouth organ,Jew's harp),Jody Linscott(per),Chuck Merchan(b),Phil Palmer(g),Billy Nicholls,Chyna,Cleveland Watkiss(vo)+The London Chamer OrchestraでDrumsはいません。この作品は海外では随分前から発売されていたのですが、DVDはアメリカ版(Region-1),ヨーロッパ版(PAL方式)ともに国内では視聴出来なかったので、私は仕方なくVHSを購入して視聴していました。今回やっと国内で発売されると知り、歓喜しているところです。彼のファンの方々は、30年越しの彼のプロジェクトが遂に実現した歴史的瞬間を共に祝ってあげて下さい。感動すること間違いなしです。以上
「Mr.インクレディブル」「レミーのおいしいレストラン」と言ったピクサー作品で一気ブレイクしたブラッド・バード監督の出世作。
ピクサーに参加する以前の作品ですのでフルCG作品ではありませんが、非常に良い出来で、
結局、大切なのは技術ではなく「物語とハート」であると思わされる作品となっています。
宇宙からやってきた巨大ロボットと少年の交流は90年代版「E.T.」といっても良いのかも知れませんがロボットがなぜ地球にやってきたのか理由は一切明らかにされません。
それどころかどうやらロボット自身も記憶を失っているらしい事もだんだん分かってきます。
設定が冷戦時代の真っ只中、核競争の黎明期に設定されている辺りがテーマを鮮明にするのに効果を挙げていると思いました。
鉄の巨人が実は巨大な戦闘マシーンであることが分かってくる後半、兵器としての本能と懸命に戦う巨人の姿には現在も「戦争」をやめることのできないアメリカ人の苦悩を見て取ることもできそうです。
クライマックス、自らの意思で兵器ではなくスーパーマンとなることを選んでミサイルに向かって行く巨人の姿に泣かされない人はいないのでは?
この巨人の造形はお見事ですね。確かに只の鉄の塊といった感じなのに(特に下半身)細かい造形(千切れた手足がくっつく場面とか)はやたらメカっぽいところとか戦闘モードでの変身シーンとかも良くできてる。
何よりあの表情の豊かさにはやられました。
ストーリーテラーとしての才能は頭一つ抜きんでたバード監督、日本の宮崎駿監督にアメリカで対抗できる存在として注目しておくべきですね。
THE WHOのギタリストでソングライターであるピート・タウンゼントの、ソロ作品からのベストアルバムです。
曲のクオリティーは、THE WHOの作品にまったく劣らず、ドラマティックで、メロディアスです。
バンドにおける表現よりもシンガーソングライター的な要素が強いですが、ロジャー・ダルトリーとは異質ながらヴォーカリストとしても表現力があり素晴らしい!
実は長年THE WHOよりもピートのソロを愛聴しているくらいです。
ヒットした「レット・マイ・ラブ・オープン・ザ・ドア」や、「アイ・ウォント・ラン・エニモア」など、感動できるメロディと、渋めで内省的なテーマは絶対飽きさせません。
「オール・シャル・ビー・ウェル」など、ミュージカル的なこった楽曲もあり、バラエティーに富んでいます。
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