前作にくらべてちょっとパワーダウン。コミックス自体はテンポのいい和風味コメディなのですが音にすると実際主人公の2人が将来に悩むといった真剣なエピソードもあるわけでなんとも微妙なかたちになってしまってます。新キャラが色々出てくるわりに盛り上がりに欠けておりこじんまりとした話になっていて聞いてて少々退屈になってしまいました。 ただ津久井教生さんと森川智之さん演じる志村啓吾と常磐水晶は聴く価値ありだと思います!
読み始めはとことんハイテンションの台詞攻めに、ギャグだったのか…、ついていけるかなぁ、ってな具合でしたが、なななんと、ちゃんと恋愛するんです。ハイテンションの彼の台詞も、後半になればなるほど、ここまでボキャブラリーがあるのはすごい!!の感動物です。だんだん気持ちよくなる!
二人のその後の話も入っていて、これがまたよくて、満足でした。幸せな気分になれる一冊です。
原作未読、店棚で偶然見つけた出会いに運命を感じた作品でした。
鳥さん@飛鳥ー天然でお人好しな若手パティシェ 諏訪部さん@桂史郎ー飛鳥と幼なじみの無口な歯科医 杉田君@和人ー飛鳥のケーキが好きな、彼らの後輩で飛鳥の店のバイト
鳥海×諏訪部さらに脇に杉田くんまでいるっていう、大好きなメンバー&フェロモンだだ漏れの彼らを聴かない訳にはいかず(^^) その他のサブキャラも桂史郎の兄の裕一朗を乃村健次さん、飛鳥の妹の茜を三橋加奈子さん…と、なかなかに豪華です。
お話は、飛鳥の妹茜と、かつて自分を暴行した桂史郎の兄の裕一朗が結婚することになり、飛鳥は(可哀想な事に(^^;)家を追い出され、桂史郎の家に居候することになる…っていう所から始まります。
とにかく、展開のバランスが良かったです。 BLの一枚モノの作品にありがちな、心情説明を省いたり絡みに走りがちという雑な展開もなく、一つ一つの出来事や事件が納得いく形で聴けたのは、原作を丁寧にシナリオにしたライターさんの仕事の賜物かと。
鳥海くんは飛鳥の人の良さを感じさせる、かっこよさも臭わせながら可愛げのあるナチュラルトーン。 諏訪部さんは無口な歯科医…という設定の艶っぽい低音。歯科医にしては一言一言がエロすぎるっ(爆) 無口で台詞が少ないからですかね(笑)…なんて事ない台詞まで色気全開です。 杉田君は「ほぼ」爽やかな好青年。ネタバレになるのですが、ちょっと裏のあるキャラです。 流れで、一回だけ和人が飛鳥にキスをするシーンがあるのですが、そこはやや妖しい雰囲気で('▽')
最後にはキャストトークが約7分半。 冒頭、進行役の諏訪部さんが「司会の歯科医の…」 そして順番をかっ飛ばして戻される杉田くん…「ケーキはもう食べたくない」 せんべいを食べながら喋る鳥さん…「仕事をなめてる訳じゃありません」 しかも食べてるのはハッ○ーターンらしい(爆) 諏訪部っちの好きなケーキは「リコッタチーズのレアケーキ」。を不必要にエロく喋り(^^; 息の合ったキャスト(主にメイン3人ですがw)の皆様の、良い雰囲気が伝わってくる、かなりイケてるトークでした♪
本当に2度3度と美味しい一枚です、おススメです!
表紙の左が英司(えいじ)、右が知章(ともあき)。
ちなみに抱っこされてるのは織斗(おりと)。
おおまかなあらすじは本の内容紹介通りです。
(すべて攻めの知章視点)
補足するとー
知章の元妻と再婚していたのが英司で、織斗は知章との離婚直後に元妻が産んでいた知章の子供らしい。
ある事情から織斗を引き取りたいと決意する知章。
実際に英司と織斗のもとへ話し合いに行きますが、断られてしまいます。
そしてモメた末に同居へとつながっていきます・・・
前半はツンツンした英司と、父親としてダメダメな知章のトラブルやいさかいが多かった。
半ばはやっとお互いうちとけてきた3人・・・
しかし恋愛ストーリーとしては面白くなかったのでため息をつきかけてたところ・・・
後半から、おぉっと〜事件です!
ファミリー路線からはずれて、ちょっとダークめな話が持ち上がってました。
そういう意味では表紙から受ける幸せそうな印象だけのストーリーでは無いです。
ネタバレしないようにその事を表現すると難しいけど・・・英司はキレイな部分だけではないってトコかな。
・・・すいません、分かりづらくて。
今作ではごまかしのきかない家族愛を捉えている事もあり、全ての部分でしっかりとした感情の結露があったと思います。
その為に、ぶつかりあう英司と知章は中々恋愛してるっぽい雰囲気になりにくかった。
なったとしても英司がツンデレなので、お互いがラブラブした雰囲気になるには結構ページが進んでて。
(それでも英司が可愛いと思える人には楽しい展開だと思います。私はそこまで行き着くのに時間がかかりました)
そんな気持ちを表すとー
恋愛面での楽しさ、面白さでは☆3、5。
しっかりとした文章で訴えかけてくるストーリーだったという意味では☆4、5。
間をとって☆4つにさせてもらいました。
だけどあくまでも私の個人的な評価なので・・・
ツンデレ好きで攻め視点の話が好きで、家族モノが好きな方には向いているストーリーだと思います。
レビューとしてはいまさらですが… 続巻も含めて、青ちゃん(受)の評価が低いのでお邪魔します… 私自身としては、青ちゃんが幸せになってくれて本当にホッとしました。涙涙です。 能動的に生きる青ちゃんの幸せ ≒ 受動的に生きてきた隆明さんが自分自身の人生を確認したときだと思えました。 主役の青ちゃんの性格は決して共感ができるものではありません。 しかし、青ちゃんの環境(幼いころに父は女を作って出奔、母は弟(しかも双子)だけを連れて別居し祖母に育てられる)で、この見た目(かわいい・強い・健気)だったらこの性格になることは、とてもリアリティがあると思ます。 隆明さんも、与えられるままアイデンティティがあいまいなまま生きてきた人生を、青ちゃんが気づかせてくれたんでしょうね。 ・・・ 最近の私のBLの選択基準は、絵路(?)中心です。本書は、江露は少なめでしたが満足です。 保存の書とします。ありがとうございました。
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