倉橋耀子さん 作 さべあ のま さん 絵 の いちご を娘から借りて全五巻を読み終わりました。
児童書ですが大人でも十分読み応えがありました。
大切なことー人間関係ーを優しい言葉で教えてくれる本です。
一筋縄でいかない現実の中で心を豊かにすることを教えてくれる良本ですね!
どうやって自分を守り、友人を作り、自分に誇りを持てるようになるのかを
丁寧に描いています。
「いちご」ではアトピーとその跡に悩みそれを理由にイジメを受けながら
次第にたくましく成長していく女の子の話です。
また光を始めとした登場人物の心理描写がとても心憎く、深いです。
ひらがなが多いのでどうしても児童文学は、と思われると思いますが、
これが漢字できちんとした大人向け文体で書かれていたら名作になったのでは?と
思うほどです。
アニメ化してほしいとも思う本だと思います。
アトピーでなくても、今、いろいろな困難にあっている方にきっと、このいちごに自分を重ねて
読んで共感できることが多いと思います。
この中には思春期の入り口での純粋な恋の話もあります。
きっと大人の方が読まれると、ノスタルジーを感じるのではないかと思います。
私の家では娘がまず読んで、そして父親である私も読んで、娘にはこれからの思春期の
大波について知り、成長した父親である私には、異性ではありますが、忘れかけていた大切な
心を思い出させた本でした。
さべ あのま さんの絵がとても好きです。
とても感性の豊かな方で、ストーリーと絵が本当に良くマッチしています。
毎回その絵から、ものすごいオーラーを感じてしまいました。
素晴らしい画力です。
絶対に大人でも楽しめると思います。改めて、おすすめです。
現在「おひさま」で連載中の「スージーちゃんとマービー」のアニメ版。 内容としては、 原作は4ページほどの短い話なのに、うまくアニメ化されています。 姉のスージーと弟のマービー、犬でありながら話すことができるピーブニー博士たちの、ほのぼのとした日々。 マービーはいたずらっ子でよくスージーに怒られる。けれどもすぐ仲直りして、本当は仲が良い。 安心して子供に見せられるアニメです。
追い立てられるような忙しい毎日を過ごし、
テレビ的な刺激の絶え間ない放出に身を浸していると
つい忘れてしまうような、実は身近なところに満ち溢れている
微かだが豊かな匂い、肌の感覚、美しい小さなもの、
そして自分の中の気持ちの変化などを読者に思い出させる作品。
それぞれの小品の主人公は、小学生からOLまで、また男女それぞれ
であるが、読者も主人公と同じ感性を持ち合わせていることを知り共感する。
日常の中で、これだけの豊かさを発見しうると知れば、
人生が豊かになること間違いなし。
原稿段階からイラストの挿入が想定されて書かれたという本書の
イラストも面白く、私は特に、その気は無かったのに
フリージアを一本買わされてしまう男子高校生と、受験に失敗した
女子小学生が、おばあちゃんと歩くイラストが気に入っています。
山奥になんか来たくなかったいちごが、 自然と触れ合うにつれて、山が大好きになる… その間には色々なことが起こります。 大人の理解、いじめ、恋愛など、 特に高学年女子が悩む問題を取り上げています。 私も体のことでいじめられたことがあったので、 きついだろうな、と、思ったりするところも点々と。 でも、前向きに歩くいちごをみて、 同じ小学生として、私もがんばろうと思いました。 上に挙げたことで悩んでる人や、 そうでない人も、このシリーズ、読んでみてください。
秋の学芸会で、いちごのクラスでは『鶴の恩返し』を演じることになりました。・・・ところがその配役をめぐって学級会は騒然・・しかもいちごのお母さんが病気で入院することになってしまいました。 一巻からどんどん強くなっていくいちごをみていると自分もがんばろうと勇気が出てきます!!絶対読んでほしい!!『いちごは、いろいろな大切さを教えてくれます』
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