『平成バブルと大正バブル、積極財政が...②』小野盛司 AJER2012.10.15(4)
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最後のバブルがやってくる それでも日本が生き残る理由 世界恐慌への序章

 巷で恐慌の恐怖をあおる経済本が多い中、この本は大変、誠実な本だと思う。
 現在、再燃しているユーロ危機が、2月で終わらず、ずっと繰り返されることを予告していたことも興味深い。
そもそも現在の世界経済の状況は、金融緩和競争の結果であり、その度合いがある一定の限度を過ぎてしまえば、通貨の価値が下がるのは当然! という当たり前のことが、とてもよくわかった。その結果、起こるのはインフレであり、世界的な恐慌になる可能性が高いことも、実に丁寧に説明されている。
 こういう本を一冊読んでおくと、日々変わるテレビや新聞のニュースが、ひとつの流れとして頭に入るから、とても良いと思う。
 また多くの公的な資料に基づくグラフや図表などの資料が多数掲載されており、情報の分析力に客観性が感じられた。それが信頼感が高い理由なのだろう。

 経済は難しいので・・・正直あまりよくわからない・・・、素人の私にとっても、「ユーロ危機をめぐる国家の駆け引き」、「円高悪玉論に隠された嘘」、「イランの核疑惑の背後」、「国債暴落論は間違っている」などは、読み物として楽しめた。

 何より巻末のまとめがお役立ちだった。
しがない庶民の投資や預金、住宅ローンなどを、この数年間にどう処理すべきかが、具体的に解説されており、大変、参考になった。
もし本当に2017年に恐慌が来る可能性があるなら、2016年までにいろいろ金融の備えをすべきだろうから・・・と、商売をしている友人には真面目に勧めました。彼はキョトンとして半信半疑だったけど、いつかきっと感謝してくれるはず・・・?? そのときこそは、ご馳走してもらおうっと・・(笑)



ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ

ヘッジファンドで大儲けし、現在は「慈善家」としても知られるソロスは、いったんは引退したものの今回の金融危機をみて急きょ復帰、今でも基金のポジションを一部持っている。彼は「哲学者になりたかった」そうで、今回の本は経済・投資本を装っているけれど、その実彼が長年主張してきた(そしてあまり受け入れられなかった)

「再帰性」

について自らの経験を交えつつ詳しく説明した内容になっている。

つまり、「再帰性」理論だけでは売れそうもないので、過去の経験と自分の現在のマーケットに対するポジションをおまけにつけ、売りやすいように1冊の本に仕立て上げたという感じ。
彼は社会科学全般に通用する一般理論としてこの「再帰性」を扱っているのだけど、以下は金融マーケットについての適用部分のみ抜粋。

ソロスは経済学でいう均衡理論、合理的期待理論(市場は放っておけばありうべき均衡点に向かう)を「全くもって誤っている」と断言し、逆に(どの参加者でも不完全情報しか手に入れられないがゆえに)「常に市場は誤っている」と喝破している。

この不完全情報のもとで市場の参加者が下す意思決定がマーケットのファンダメンタルズに影響し、それが結果としてマーケットに反映、このフィードバックループが亢進し、(ありうべきと当初思われていた)均衡点から大幅に乖離することがひんぱんに発生することを過去の自分の経験から例証している。

60年代のコングロマリットブーム、REITバブル、そして80年代の途上国債務危機の連鎖など。このあたりはさすがに彼自身が潜り抜けてきた修羅場でもあり、その見解には説得力がある。
そして、現在はサブプライムに端を発したバブルと、さらに大きな「超バブル」が同時に崩壊していると警告する。

「超バブル」とは
1. 担保価値に対する融資率の極大化
2. 金融市場のグローバル化
3. 金融規制の撤廃と金融技術の加速度的な発達
によってもたらされ、「市場原理主義」のもと規制当局がこれを見過ごしてきたためにここまで大きくなったとしている。

この本を今まさに金融危機のタイミングで読み、非常に納得感があった。なお、ソロスは今後の見通しについては「再帰性」の定義から「どうなるかわからない」と率直に述べている。そういった意味では、この本を読んでも「今後どこに投資すればいいか」という回答が得られるわけではない。しかし、

「金融市場に新しいパラダイムが出現しつつある(原題は: The New Paradigm for Financial Market)」

ことについては、十分理解できると思う。



円安バブル崩壊―金融緩和政策の大失敗

 著者は,日本経済のさまざまな問題点について独自の視点で解説している.概ねその主張は傾聴に値すると思われる.輸出型製造業の業績回復は「低金利・円安(間接的補助金)」に過ぎないと言う指摘は特に重いが,当たっているのでしょう.しかし,そうしなかったら何もなかったのかもしれないところが日本経済のつらいところ.
 税制についてのけったいな議論を税理論に基づいて論理的に反論しているところは特に役に立った.
 
 しかしながら,著者の立場上やむをえないが,立場の論理に過ぎない主張もあると思われるので,読者は私の以下のコメントが妥当かどうか検討しながら読んで欲しい.

(1)p.42-44で,サブプライムローン問題により批判された金融商品の意義を航空機技術が受容される過程を例にして正当化しているが,次のように考えてはどうだろう.
 飛行機が墜落すると,乗客は死ぬし,パイロットも死ぬ.
 投資信託が暴落すると,乗客は大損するが,パイロットは信託報酬を得る.  
この点が本質的問題を生んでいると思う.
(2)航空工学の基礎は簡略すればニュートン力学に尽きるが,金融工学にはそれに対応するものが見当たらない.正規分布は,与えられた確率事象にアプリオリに適用できない.応用を目指す前に基礎理論を確立すべきではないのか?
(3)最終節で比較優位原則の有効性を述べているが,その成立条件についての言及がないので困る.成立しない場合のリスクを皆恐れているのだと思う.

 以上,エッセイをまとめた著作なので,細かい議論はできなかったのかもしれない.著者にはより紙面に余裕のある場合以上の言いがかりに事実と論理で反論していただけることを期待している.
 最後になるが,国も金融の専門家(そもそもいるのか?)も頼りないので,個人は資産運用をしなけらばならないのです.また,金融工学を学習するより著者の税金に関する著作・著述のほうが資産運用にはるかに役立つことを指摘しておきます.



国家は破綻する――金融危機の800年

日本語タイトルは誤解を誘う。国家の債務破綻だけでなく、民間の銀行危機、デフォルト、ハイパーインフレを過去数百年遡って、データベースを整理、構築しながら検証した内容だからだ。2007-08年の米国を震源地とする国際金融危機についても、1章あてられている。

政府や民間の債務危機、金融危機には、超長期に遡っても共通したパターンが見られることを抽出し、危機の繰り替えしに終りがないことを警告するメッセージとなっている。「もう過去の危機のパターンは克服された」と政府も世間も感じている時が一番危ない。そういう意味で「This Time is Different」というブームやバブルの時に毎度繰り返される「おめでたい」言説パターンへの批判である。

本書の厚さに抵抗感を感じる方もいるだろうが、なぜかフォントがかなり大きく(12フォント?)、内容以上にぶ厚くなっている。

同種のジャンルにはキンドルバーガー著の「熱狂、恐慌、崩壊−金融恐慌の歴史(Manias, Panics, and Crashes )」があるが、キンドルバーガーの著書がデータをベースにしながらも概ね歴史物語形式で叙述されているのに対して、本書は個別の危機物語よりもマクロデータを通じて浮かび上がってくる分析が主である。その分、ちょっと非エコノミスト系読者にはややとっつきにくい内容かもしれないが、難解ということはないだろう。

ブームが続き、危機は過去のものになったと浮かれるバイアスを本書は「This time is different症候群」として批判しているわけだが、それでも経済は危機も不況も乗り越えて成長してきた。つまり、This time is differentバイアスはバブル崩壊後の危機や不況の局面では、「不振が続いて奈落の底に落ちるのではないか」という逆のバイアスとしても生じることを指摘すべきだろう。その結果、多くの投資家は危機後の絶好の投資機会を逃すのだ。これは本書が指摘できていない半面の現実であり、その点で本書の基調には悲観バイアスがあると言える。

本書の中で私にとって印象的な分析結果をひとつあげると、過去200年遡って「より自由な資本移動と銀行危機の発生率の間には、驚くべき相関性が認められる」(p.240)である。 戦後に関していうと、1971年のブレトンウッズ体制の終焉と73年からの変動相場制への移行で、国際通貨システムのトリレンマのひとつの辺である「固定相場制レジーム」から他の辺である「変動相場制レジーム」に移行したことで、国境を越える資本移動が自由化されたのが現代である。グローバリゼーションもその産物である。

このレジームシフトが必然化した国際的な資本移動の自由が、銀行危機の発生率を高めているのであれば、やはり国際的な協調的対策が必要だろう。単純に資本移動規制を強めればそれで済むというものではないので、厄介な問題である。

政府の国内債務の膨張と破綻(デフォルト)の章では、やはり日本の将来を考える上で、財政の抜本的な改革が不可避であることを痛感させられる。ちなみに、高インフレはデフォルトの一種とみなすことができる。
果たして日本のコース転換は間に合うか?民主党政権にそれができないことだけは、よくわかった。



インターネット・バブル―来るべき反動にどう備えるか

一体バブルとは何なのか、事業とファイナンスとを使ったマジックのからくりは何なのか、誰が判断のミステイクしているために、そして何がシステムとして間違っているために、バブルが起こりうるのか、など実際の経緯を用いて解説されている。
バブルの本質の理解に役立つ。是非お勧めしたい。



『平成バブルと大正バブル、積極財政が...②』小野盛司 AJER2012.10.15(4)


小野会長の今日の発言(70回) ー平成バブルと大正バブル、積極財政が害になる時とはー小野盛司氏後半
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