ジョシュ・ハートネットのファンなのでモーツァルトとクジラなんて題名変だなと障害者の地味な内容をイメージして鑑賞しましたが、ジョシュの繊細でひた向きな演技は圧巻!ジョシュの出演映画の中では一押しです。★を4つにしたのは相手役のラダがちょっと年すぎ(それがまた良いのかもしれないのですが)というのとアスペルガー患者の仲間の演技が若干わざとらしい感じを受けたからです。ストーリー的には細かい描写が描かれていて欧州監督っぽくなくハッピィーエンドで良かったです。
少なくともこの1年間で読んだ発達障害関連の新書のなかでは出色。
最新の症例研究もまじえて、非常に分かりやすく、注目すべき情報や考え方についてコンパクトにまとめてある。 ADHDとアスペルガーの相違点について、この本を読んではじめてよく理解できた。特に大人の発達障害者の低い低い自尊心にはちゃんと遺伝的な理由があった(報酬系の未熟性)という説明は目からウロコであり、分かりやすかった。“チャウセスクの子供たち”の症例のような、これまでの発達障害の常識を覆すような話は興味深かった。
発達障害本によくある、「アスペルガーって風変わりな天才!」みたいな、非現実的でもって役立たずな主張はほとんど見当たらないかわりに、見逃されがちな大人の女性の軽度発達障害についてページを割いて述べられている。
そして今や発達障害者を救うことは、精神医療の課題というだけではなく、日本の社会全体のの課題なのだと著者は主張する。ニートと呼ばれる若者の8割近くが軽度の発達障害ではないかと指摘し、彼らニートはあるべき居場所から転落すると容易にひきこもり化し、脳のつくりから簡単に依存傾向を帯びて、それがますますひきこもりを頑迷化・長期化させる。
実際に日々、臨床に当たっている精神科医(しかも当事者)の書いた1冊ですから、事情に通じていて、 当事者が抱えがちな悩みについて、懇切丁寧に回答してある印象を受けた。
「アスペルガー症候群」という、なかなか人の気持ちを理解できない旦那さんを持ったマンガ家の奥さんの奮闘記。 かわいらしい絵とは裏腹に、なかなかハードな内容です。 ついには家庭崩壊にまで至るのですから……。 でもまぁ、絵柄のせいか、著者の人柄のせいか、意外と明るく読めてしまいます。
本書を読んでつくづく考えてみれば、私の周りにも、「あの人、軽くアスペルガーかもしれない」という人や、「今思えば、あの人アスペルガーだったのかなぁ」という人がいたりします。 そういう人を理解する一助になると思いますが、ちょっと怖さもあります。 それは、自分が理解できない人を一方的に「アスペルガーだ」と決め込んでしまう、ということ。
本書の家族のように、実際に生活に支障が出るような問題となると、話は別でしょう。 ただ、それほどではない状況下で「アスペルガーだから無理」というのは、ちょっと問題な気がします。
でも、こうしたマンガという読みやすい形で世に出ていなければ、私がアスペルガーというものを知ろうとすることもなかったでしょうし、意味のある一冊だと思います。
臨床心理士養成教育の中で、発達障がいに対するアセスメント能力や支援能力の向上は喫緊の課題です。
にもかかわらず、大学院教育・臨床心理士会・臨床心理士認定機構の研修とも、時代の養成に対応しきれていないところがあります。
本ビデオは35分間で15750円と高価ですが、臨床心理系の院生教育には必須の内容を含んでいます。
また、WISCやWAISの理解に必要な、聴覚作動記憶とはどういうことなのか、当事者の方の事例から学ぶことができます。
発達障がいが生涯に渡る生きにくさであることを考えると青年期・成人期の発達障がい理解はとても重要なことだと思います。
教職員のみなさん、発達障がい者支援にかかわる方、ジョブコーチのみなさんにも見ていただきたいビデオです。
岡田尊司のアスペルガ―の書籍はかなり面白かった。
確かに反論できるところはあるかもしれない。
具体的には、天才症候群ではないこととADHDの特徴が混じっており違いを述べる文章が無いことがマイナス点である。
しかし、この本の内容は非常に素晴らしい。なぜなら、アスペルガ―の長所が詳しく書かれているからである。それは普通の人が読んでも非常に役に立つ。
例えば、言語能力が高い記述である。そのことはロジックに強く法学やIT、会計学に適正があると本書では示している。そのことはアスペルガ―症候群の人々に自信を植え付けるのに多いに役にたつであろう。
よってこの本は非常に面白い。
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