「原作と違う」という批判 原作を知らずにする批判 それぞれ見かけるがどちらも的が外れている。
これは翻案であり、原作の主題を維持しながら、いかに違う物語を描き、主題通りに着地させるかにその面白さがある。
弥勒はラスコーリニコフではないし、同じ行動も考え方もしない。 エチカもソーニャではない。
でも読んでいれば必然的にキャラクターの後ろに元となったキャラクターが浮かんでくる それこそ翻案の面白さであり醍醐味だろう。
そしてその意味において、この作品は素晴らしい翻案作品だったと思う。
原作に過剰な思い入れがなく、でも原作が好きだという人におすすめしたい。
登場人物に魅力を感じられない。日々現実に怒る不条理な事件に辟易してるからかもしれない。特に地獄に咲く花様のエチカに魅力を感じられない。獄中婚でもしたらあ?ってどっちらけ、、、
ドストエフスキーの「罪と罰」を現代版にアレンジした作品。とそのまま捉えていいのだろう。多分。
今風の若者ならではのレス・コミュニケーションな残虐さ(少女売春、学校崩壊、限界の喪失)はややもすれば演出過剰で、読み進めるのには多少の嫌悪感を引きずってゆく必要がある。その体の拒否反応が「次の話を読みたい」という欲求に屈服する過程は、おそらく1865年の原作発表時も同様の感覚をもって世に受け止められたのであろうことに想いを馳せることを強制する。
続きが気になってしょうがない。単なるリメイクで終わらないことは今の段階から肌でビンビンと感じる。
つい最近この漫画を手に取りましたが、短期間で一気に購入してしまいました。
「資格を持つ者には手段として殺しも許される」
という信条のもと、計画を上手く遂行する為の駆け引きというのは一見デスノートの月を思い起こさせるような気がしますが、この作品はむしろ主人公の簡単にはいかない、迷いや葛藤の部分を描いているのでしょう 人間の弱さ、というものを突き付けられるのは心が痛いものです
主人公の同級生である、親切で社交的な矢住が主人公に言い放つ言葉もなかなか強烈
自分を憐れむのがそんなに楽しいか?
バカバカしい!
小さなことをこねくり回してぐだぐだ悩んで可哀想な自分に酔っている人、実際は誰にも相手にされていないだけなのに、周りが馬鹿だから本当の自分の素晴らしさをわからないのだと見下して内に閉じ籠る奴に是非言ってやりたい台詞ではないですか
事件自体は収束に向かっていきます。
ヤクザ達は代わりを立てる事で、事件を収束に向かわせ
同じように警察内部でも同じ動きが始まっていきます。
それでも真実を明らかにしたい五位と、つかまる事を恐れ同時に恐怖で世界を塗りつぶしてしまう弥勒。
弥勒はエチカにすべてを打ち明けます。ここから先の展開が秀逸です。
弥勒は岐路に立たされ、そして・・・
次の巻が気になります。原作ありとはいえ、ここまで人間というものを登場人物を通す事で描けている漫画は少ないと思う。
あの難しい原作をここまで現代風にアレンジし描いている著者に脱帽です
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