ミネラル不足になるとうつや体の不調を引き起こすと聞き、出来ればサプリメントではなく食事から摂りたいと思っていたところ、
この本と出会いました。
噂には聞いていたけど、実際にいりこや昆布が入り乱れたご飯やきんぴら、味噌汁などの写真を見て気絶しそうに…。
でも著者の一人・椎名真知子さんの娘さんが潰瘍性大腸炎にかかったものの、この調理法に変えたらほとんど完治して
働きに出られるようになったというエピソードがずっと頭から離れませんでした。
「とりあえず何か一品作ってみて、それでマズかったら諦めよう」
そう思い、一番無難そうなチャーハンを作ることに。
レシピ通りの材料が揃わなかったので、少々ヤケクソ気味に家にあった製菓用のくるみ・ひよこ豆の缶詰・余った野菜で
作ってみたら、これが思いのほか美味しかったので驚きましたし、戸惑いました。
嫌いだったオリーブオイル(一応オーガニックの高い品)で炒めたのに、ニオイも気にならないし胸焼けもしない。
いつもだったらどんなに中華鍋を空焼きしてよく油をひいてもご飯がベットリ焦げつくのに、それも無い。
「エーッ?おかしいな」と思いつつ、カレー、ひじきご飯、栗ご飯、じゃがいものグラタン、大根の味噌汁を次々と作りました。
けれども、どれも味がしっかりしていて美味しかったので、「これだけ品数を作って全部美味しかったんだから、
きっとこの本はどれを作ってもうまいんだ」と確信しました。本にも書いてありますが、いりこは小さめの物を使った方が臭くないし、
丸ごと食べても料理に溶け込んでいて全く気になりません。
そして一週間も経たないうちに、主人と私の体に変化が。
汚い話で恐縮ですが、私は子供の頃から2〜4日に一回の便秘体質だったのが毎日出るように。
主人は子供の頃から毎日一日に1〜3回も下痢、低体温(35度台、ひどい時は34度台)で寒がりだったのが、
食べた翌日から下痢が止まって一週間後に体温を計ったら36.1度でした。他にも変化があったら追って報告します。あと
<長所>
・オールカラーでページも丈夫。値段もこれなら納得。自社出版でページ数を気にせず思う存分書けているようで良い。
・著書中でイチオシされている最高級の食材でなくても、その辺のスーパーで売っている物でも美味しく作れる。
もちろんイルプルーが世界中から買い付けている食材で作ればもっと美味しくなると思うが、私には味の違いがわからない。
安い食材でも(中国産は避けたいが)、初めて作る人には驚きの味だと思う。
・とにかく画期的。オーガニック、マクロビに続く第三の料理法といえる。
・乾物を沢山使うのも嬉しい。いりこ、かつお厚削り、昆布、高野豆腐、切り干し大根、干し椎茸、干し海老&貝柱、豆など。
キッチンの引き出しの奥で冬眠していた乾物を全部使い切れて嬉しい。
・驚くほど野菜が入る。以前何かの雑誌で(たぶん『かぞくのじかん』)、「一週間で摂りたい野菜の量」の写真を見て
「何これ!こんなに食べられる訳無いじゃん!」と思ったが、この本なら難なく消費できる。
・著者の一人、弓田亨さんの頑固おやじっぷりが心地良い。こういう人が日本には少なくなってしまった。
<短所>
・誤字脱字が多い。数文字での改行が多いのも気になった。
・調理に時間がかかるので、手際の悪い人は早い時間から取りかかる必要がある。昆布をキッチンばさみで刻むのが
結構な手間だし(硬いしあちこち飛ぶ)、煮込み時間も長いし、お米や出し類の漬け置き時間も3〜5時間と長い。
じゃがいものグラタンはなかなか水分が飛ばず、ご飯や味噌汁との平行作業で4時間もかかってしまった。
冷凍&レンジでチンが好きな人には向かない。
とにかく大勢の方に、この本のレシピを試して頂きたいです。
これだけの乾物と野菜を食べれば、大抵の人は今以上に健康になれるんじゃないかと思います。
第352回 (2003年5月25日放送) の「パリのセーヌ河岸」と第400回 (2004年5月23日放送) の「モン・サン・ミシェルとその湾」です。特に、後者は空撮を多用して、神々しいまでに輝くモン・サン・ミシェルの姿をあますことなく、とらえている名作であり、今回、それをもとの品質のまま、ブルーレイ版で楽しめるようになった意義は大きいと思います。黄昏の光を背景にした陰影は圧巻で、世界遺産スタッフの思い入れと底力を感じます。映像作品として、高い価値をもつものだと思います。
高度なAV環境にあるかたには評価を得られていないようですが、ブルーレイ版だからといって、すべて最高画質でなければならない、というわけではないと思います。少なくとも、DVDではとても表現できない画質を楽しむことができますし、限りなく、撮影時のマスターに近い映像を楽しむことができるのですから。ブルーレイとて、映像を収める以上、データに何らかの圧縮を施すしかありません。そして技術は日々、進歩しています。
音楽は本放送時とは差し替えられてしまっていますが、シテ島の描写にケルトの源流を見出してモイヤ・ブレナンの歌声を重ねるなど、センスの高さを感じます。バイアスをかけずに、素直に楽しまれてはいかがでしょうか。
ここにあるサザエさんは誰でも知ってる日曜6時半の歌ではありません。火曜に再放送していた方のミッチの唄うレアな歌です。探しに探したよぉ。オープニングもエンディングもどっちも癒される名曲だよ。
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