冒頭、声が自らを剃毛するシーンが収録されているが、その剃毛済みの全裸の彼女に、笠間しろう、町野変丸、根本敬、会田誠の四名がボディペインティングを施す。その過程がこの作品の主な部分である。企画に声自身も名を連ねているが、ペインティングされる側が受け身でなく、積極性を持っていると言う点では珍しい作品と言えるかもしれない。声本人の魅力が伝わってくる作品でもあり、インタビューシーンなどからは、彼女がしっかりとした考えを持っていることが窺われる。 モザイクやボカシは使われていないので、肝心な部分が映らないよう、カメラアングルや編集にかなり気を遣っているように見えたのだが、それがだんだんといい加減になってくる。力武靖ファンが喜べる作品とも言えるだろう。
学生時代に繰り返し読み込んだ一冊。解説で吉田豪さんも書いてましたが、「でもやるんだよ!」というこのフレーズに、どれだけ助けられたことか。
内容が内容だけに、文庫になるなんて予想もしてませんでしたが、イラスト図版いっさい無し、カバーも手に取りやすいデザインのため、受ける印象はかなりソフトです。根本さんのこれまでの人生で起きた因果な出会いを駅に例えて紹介してくれるこの本は、根本敬を知りたい人が最初に読む一冊として最適ではないでしょうか。
(個人的には図版が入った単行本版の方が、濃くて好きではありますが。)
単行本が出て15年近く経つのかな? 根本さんの因果道に欠かすことのできない蛭子さん、佐川一政さんと組んだハッテンバプロダクション、ウェブの小説など、未だに変わらず新しい試みをしているところにも、頭が下がります。
これからも、「でもやるんだよ!」精神で、乗り切っていこう、気を新たにさせてくれた一冊でした。
根本敬の初監督にして、最後の作品か???
漫画と同じく、エログロと真理を追究しております。
2枚目は音のコラージュで、当然韓国も出てきます。
真のサイケデリックですね。
映画の方は当然、濃いすぎる出演陣。
あの佐川君も出演して、これまた危ないところを演じてます?(演技というか。。。ですが)
とりあえず一人で見てから、理解者を探してください。
根本の書くノンフィクションが好きなだけに
わざわざ創作の小説を読む気にはならず不買を決意していたのだが
ふとした機会に手に取ってみたらこれが大当たり!
個人的には今年読んだ本の中で一番の傑作となった
下品で無意味でしょうもない話が多いのだが根本だけに笑いどころは満載
特に「偽カネヤン」の活躍は何度読んでも吹き出す
80年代に週間平凡パンチに連載されていた「生きる」は大好きでした。
村田藤吉のキャラがたまらなく気に行ってました。当時はホンダのスクーターのCMにも出演していた村田藤吉が2010年に復活。
大幅加筆された本書はお勧めです。まだ村田ワールドに接していない方には入門書としても最適です。
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