もう、遊佐未森さんの曲を聞き始めて10年以上になります。シングルにはあまり手を出さずに、アルバムの曲を聴くことが多かったです。檸檬を手に入れてから、昔からの日本の歌曲にも興味を持っていたときに、ネット上でこのCDの存在を知りました。このペチカを聞いてみたくて手に入れたわけですが、神秘的な前奏、驚くほど高いキーから始まる歌声に感動しました。遊佐未森さんには、この種類の日本の童謡をもっともっとたくさん歌っていただきたいな、と思いました。次にこの種の歌を歌うとしたら、どのような曲を選ばれるのかな?と今から期待しています。オススメです!
ブリッジの94年発表の2ndにして、ラストアルバム。
1stが全編、英詞だったのに対し、ここでは、ほぼ日本語詞で歌っている。
これはやはり、フリッパーズを意識してのことなのだろうか。
同じトラットリアのレーベルメイト・ヴィーナスペーターも、同じパターンを取っていた。まあそれはいいんですが、ブリッジの場合は、このセカンドで大きく成長したと言っていいだろう。
1stは、いかにもフリッパーズの追っかけバンドみたいで、とりあえずギタポでジャカジャカやっている感じだけの印象で、全体として色彩に乏しく平坦なイメージは否めなかった。
その後、マキシやシングルを何枚かリリースし、特にパンドの転換点となったのが、「Paper Bikini, Ya Ya 」という4曲入りマキシで、日本語詞を初披露したのみならず、思わずウキウキしてしまうほど、真夏のビーチのキラキラした色彩感が溢れている作品だった。
その勢いのまま、発表されたこの作品は、加地、大橋、清水の三人のソングライターが存分にそのポップなソングライティング力を発揮し、全編に明るくリラックスした幸福感が溢れた作品に仕上がっていた。
その一方で、自分たちの出来ることを思い切り解放し、出し尽くした感じがして、次の作品ではどう出るんだろうと心配になるくらい凝縮してしまった気もした。結果、そういう理由かどうかは知る由もないが、これが彼らのラストアルバムになってしまった。
心地よい素敵な音楽を作りたい。それ以外の邪念が全くといっていいほど、感じ取れないまさしくエバーグリーンな一作。特に後半の切ないM7"メロー・ムーン・ライト"から、今聴くとどこか解散を匂わせるラストM10"素晴らしき風船旅行"までの流れを聴くと、少しも古びない普遍性に、思わず笑みがこぼれてしまう。
初期トラットリアレーベルを牽引した名ポップバンド・ブリッジ解散後の初ソロアルバム(97年)。
大本真美の弾けるようなかわいいメインボーカルが、ブリッジのポップさの真骨頂ではあったが、清水も時折デュエットなどでは思いの他、渋いボーカルを披露していたし、曲もブリッジのメンツでは、最もジャジーでコンテンポラリーなイメージの曲を書いており、ソロではどのような展開を見せてくれるか、かなり楽しみにしていた。
そして、このアルバムに先駆けて発売されたシングルがM2"WEEPS~彼の言~" だった。ザックリとしたバンドサウンドに、男気ある熱のこもったボーカル、ブリッジ時代から持ち合わせていた流麗なメロディを兼ね備えた期待以上の出来に正直も驚かされた。カップリング曲だったM9"僕らの風景"も、捻りのあるメロディとメローなグルーヴが、渋い歌声にぴたりとハマった名曲で、アルバムに対する期待が一気に高まった。
その直後、発表されたアルバムが、これだった。結論から言うと、肩透かしを喰らった感じだった。シングルにはあった複雑なコード展開をしつつも、エバーグリーンな普遍性が、このアルバムからは感じ取れなかった。思いのほか、オーソドックスなロックサウンドや予定調和的なバラード曲もあり、どうも各曲の出来のばらつきが気になってしまい、全曲、もろなボーカル曲で勝負したため、その男気が、逆に暑苦しさを生み出してしまっていた。根が真面目なのは伝わってきたが、もう少し自由な曲もあってよかったのではないだろうか。
このアルバムは、企画アルバムです。
すでに、CD化されていた作品たちを一枚のアルバムに集めた裏ベストのようなもので
もちろん、それらを持ってない方にとってはとてもお買い得なのですが
すでにもっている方には・・・新曲が一曲しかないのがさみしいです。
買う価値があるかは疑問です。新曲だけほしい方は、その曲だけダウンロードすればいいかと。
アートワークは素晴らしいのですが・・・
おまけで、過去の作品のビデオが入ったDVDがつくとかなら
よかったんだけど・・・。そういう「おまけ」がないと、微妙です
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