この雑炊は、今年91歳になる父の欠かせないメニューです。昼は配達弁当のミキサー食、夜が雑炊です。誤嚥をふせぎ、消化もよく、栄養もとれるミキサー食の父がこの雑炊をおいしく喜んで戴いています。お湯をさすだけなので、自分でできますし、量もちょうど良いそうです。お湯を少なめにして、ぽったりとした状態をスプーンで食べています。梅しらすと貝柱三つ葉の2種をそろえています。
ヴィヴァルディ:四季
意外と簡単な曲も含まれています。
ただし、Nigel Kennedyなので、音に装飾が沢山ついていたり、
スピードも劇早でめちゃくちゃ楽しいです。
CDに合わせて弾くこともお勧めです。
「小十」にも行ったことがないし、和食のミシュラン三つ星にも行ったことがないが、読むと奥田透氏の一途さに感激し、是非訪問してみたいと感じさせる本。
料理もさることながら、感じるのは努力の尊さと人の縁であろうか。 努力という意味では、25歳での独立をイメージして、たゆまぬ努力の結果、料理だけでなく、(全てが意図したものではないにせよ)経営、接客、魚の流通に精通できていること。 一流になってもなお、ワインや日本酒もずっと勉強を続けられているというのは、精神力の賜であろうと思う。
縁という意味では、静岡での出店、青柳での修行、「龍吟」氏との巡り合わせ、とそれぞれドラマティックであるが、一番は、西岡小十氏との出会いであろう。 何か通じる物があったからこそ、「小十」の出店の際に食器を贈られるという関係になったのだろう。 「龍吟」氏とともにお二人が持っているという「日本料理の四季」という本にも興味がそそられる。 しかし、銀座に出店しても当初は客が来なかったというのは少し考えさせられる(見るべきところのある店が、つぶれるということも多々あるのだろう)。 「東京カレンダー」に載ったら、打って変わって客が来るようになったというのを見て、イノベーションでいう「死の谷」のようなことが料理界でも起こるのだと少し驚いた。
奥田氏には、日本を代表する料理人として、是非、息の長い活躍を続けて欲しいものだ。 なお、ミシュランのジャック・ナレ氏とのなれそめ、付き合いのエピソードもユーモラスでおもしろい。
最後に、この本にはレシピに相当するものはおよそ載っていないので、「小十」ではどんな料理が出るのだろうと想像を巡らせるしかないのも乙かと。
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