子供の頃少年チャンピオンという漫画雑誌にがきデカが連載されていて、こんな面白い漫画があったのかとその時ものすごい衝撃を受けたのを覚えています。それからコミック本が出版される都度、買い集めていましたが勉強もせずあまりにがきデカばかり読んでいたので母から全部捨てられてしまいました。それから四半世紀たって30代になり懐かしさもあって再び手にしましたが、なんのなんのこまわりくんのはちゃめちゃぶりは未だに健在で子供の頃と同じくらい笑ってしまいました。 死刑! 八丈島のきょん!あふりか像がすき!などの迷言をつくったこまわりくんは僕のなかでは永遠のアイドルです。
今までどんなに待ち望んだか 高校時代に全部読みました。うち一冊分だけ所有していましたが、完全版として復活、かつての山上ファンとしては嬉しい限りです。 少し(かなり)お下劣な漫画ですが、現在流通している日本のギャグ漫画を含めてちっとも色あせてこないないこの作品の魅力は語っても語りきれないくらい重要な作品だと思います。 山上作品は「ガキでか」しか接した事の無い方にも是非読んで頂きたい逸品。間違いなくはまります。
大判でも復活に感謝! 初発表時のカラーページがちゃんとカラー印刷されているのは嬉しかったのですが、そのページは黒のスミ線が薄くて、少し残念でした。(最近の印刷技術で再現できないはずはないと思うのですが…) また、全話出すとリスクが高いので「THE BEST」という選集なのでしょうけど、お話がつながっていない部分もあって、そのフォローもなく……編集者の怠慢を感じるので、星1つ減点します。 せっかくの金字塔的作品なのに…。
70年代、週刊マンガ雑誌にイキオイのあった頃
オレは少年だった。
そして、ジャンプ、サンデー、マガジン、チャンピオン、キングを
読み漁った。
70〜80年代当時のチャンピオンは、どちらかというと
不条理と不良テイスト度が高い雑誌で
どちらかとキングに続くマニアックな雑誌だった。
あの頃は、吾妻ひでお、山上たつひこ鴨川つばめのギャグに洗脳され
ジョージ秋山の「花のよたろう」に郷愁を感じ
ブラックジャックの「人間愛」にジーンとさせられ
永井豪にエロを感じていた。
あの当時の作家に、あの当時の絵柄であの当時のテンションで
新作を描いてくれという、そもそものムチャぶりに
見事にこたえてくれている先生方の粋さに感激させられます。
柳沢きみお先生は、完全に「大市民」の絵になっちゃっていて
新一や世界ちゃんは昔の面影が全くないところが逆に面白くw
「750ライダー」は全く当時と同じ絵で
あの委員長や光、マスターがあのまんまで登場。
ついに委員長とタンデムで海へ行くデートシーンが見られます。
しかもノーヘルでw
委員長の女友達のおさげ髪が丸だけで表現されているあの感じもそのまま!
さらに「らんぽう」「レッツ、ダチ公」など
あの当時、少年だった大人にはたまらないラインナップです。
巻末に掲載されている
手塚治虫先生の執筆姿は、「マンガの神様」たる所以の秘密が
すざまじい絵柄で表現されています。
あの青木雄二調の、下世話な感じの絵で描かれている
小太りなオッサンにしか見えない手塚先生が
完成原稿を渡す時の笑顔が、カワイ過ぎて
この作品は、この絵柄だからこそのリアリティをもって
手塚先生の苦悩と業を改めて感じさせてくれます。
「マンガの神様」と呼ばれても
いつも若いマンガ家に敵視感を持ち
つねに第一線を走りたがる現場主義の男だったスゴイ男だったんだと。
「神様」は、本当にスゴイです。
最後のこの作品が読めただけでも
この本の価値はあると思います。
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