冒頭から笑いの連続、それでいてラストではホロリと泣いてしまう…そんなお話の舞台です。すみれさんの揺れる心と、それを取りまく花組のみんなの関係がコミカルに、それでいて人情的に描かれています。妖艶なすみれさんの紅蜥蜴、珍しく二枚目なカンナの明智小次郎もとっても素敵でした。もちろん歌やダンスも華やかで見事!
みすぼらしく、うすぎたない仕事場からも美しい美術が生まれるように、よごれた人間からもすばらしい芸術が生まれるかもしれない。――強烈な印象を与えるユニークな彫刻で知られる舟越 桂の創作メモの一節である。「それは難解な救い。そして人間に厚みを加えていると思う」と続く。
『個人はみな絶滅危惧種という存在――彫刻家・船越 桂の創作メモ』(舟越 桂著、集英社)には、手書きの創作メモが多数収載されていて、彼の創作の秘密を窺い知ることができる。「バッハは完全だったのかもしれない。だけど、以後、数多くの作曲家が、作品を作りつづける。これは、芸術が、今を生きる事と何か関わりがあるのではないか」というメモも味わい深い。
「あなたは腰痛を治すために生まれてきたのではない」
文中のこの一言に、著者の思いを強く感じました。
もし、今あなたが腰痛に悩んでいたり、治療を仕事にしているのであれば、迷うことなくこの本を手に取ることをオススメします。
もしかしたら、この本が腰痛から開放されたあなたの新しい人生のスタート地点になるかもしれません。
実際この本の濃度の濃さといったら信じられません。
短く分かりやすい文章に込められた情報が、思いがにじみ出てくる一冊です。
あなたは、1500円でこの「本」を買うわけではありません。
腰痛から開放された後の自由を買うのです。
・・病院でレントゲン一枚撮るより安い値段。
試してみる価値はあるかもしれませんね。
様々なロールプレイに対応したという点が強調されるTRPGらしいが、個人的に、このゲームの素晴らしい部分は、『シティアドベンチャーの可視化』のシステムだと思う。
TRPGにおいて、シティアドベンチャーは、『全く関係無い部分を調べた場合のリスク』が『大きすぎる』ため、プレイヤーの導入には非常に気を使うが、このファイヤードでは、調べる先の選択肢を一つのユニットとして切り分け、ボードゲーム的な手法を用いて、プレイヤーの誘導を容易にしている。
このシステムのない通常のRPGの場合、複数の選択肢が混じる場合、シティアドベンチャーでハズレを引いた時のリスクは、その選択肢を引いただけでゲームが破綻するほど大きい。
しかしファイヤードのシステムでは、ハズレを無くす事でゲームの破綻を防ぎ、選択肢ユニットでの成果のバランス調整のみに意識を振り分ける事が出来る。
通常のTRPGでハズレの選択肢が混ざる場合は、正解の選択肢を見付けただけで正否判定を甘くしがちだが、これならより厳密にサイコロの出目だけでシナリオのバランスが取れるのだ。
問題点があるとすれば、カードやカウンターやチップなどを使って、可視化を補佐する必要がある事だろう。
実際にシステムを読むだけでは、このシステムの素晴らしい点がわかりにくいと思う。
しかしその難解な点を覗いても、星5つの評価を与えてもいいほど革新的なシステムであると断言できる。
リプレイでもこれは伝えきるのは難しいだろう。
その点は公式に、サポートする方が望ましいと思った。
コンベンションなどに参加し、実際に体験してみれば、このシステムがいかにシティーアドベンチャーを解りやすくしているか実感できるだろう。
|