図書館で子供が見つけて気に入ったようなので買いました。 動物、魚、鳥、虫といろいろ図鑑を買って置く場所や 価格を考えると経済的なのが親的には助かってます。^^; (せっかくそろえたのに見向きもされなかったら悲しいですしネ。) 五十音順で調べやすく見応え読み応えは充分あると思います。 交通事故にあった動物の写真もあり 子供と一緒にそういう悲しい現実についても話し合えました。
妻・津村節子から見た夫、吉村昭の一年七か月に及ぶ闘病生活から最後までの記録である。 しかし、本書では吉村・津村の名前は一切出ず、「育子」から見た「夫」の最後の様子を小説形式で淡々と描いている。 2005年1月に、夫が口の中の違和感を訴え、やがて舌癌と判明する。しかし、舌癌治療のための検査により進行した膵臓がんが見つかる。 両方の癌の辛い治療にも弱音を吐かず、黙々と、小説家としての仕事に精を出す夫と、作家であり妻である育子との生活が、夫婦が若かった時の貧困生活や文学賞受賞の瞬間などを振り返りながら、感傷を交えぬ淡々とした筆致で描いている。 夫の人となりを描いたこの小説には二つの山があると思う。 一つは診察日に緊急入院となった夫のいいつけで、育子が金庫の中の遺書を知人に渡す折、封がしてなかった封筒の中の遺書を読んでしまう件である。 遺書には、自分の死後、死に顔を絶対に他人に見せないための工夫が凝らしてある。吉村昭氏の短編集「死顔」にも、いかにしたら葬儀の際に第三者に死顔を見られないで済むかの拘りが書かれていた。ここでは、遺言として死後できるだけ早く荼毘に付して家族葬とするよう、こまごまとした指示が書かれている。葬儀のことのみならず、自分の死後、妻の育子がいかにして生計を立てていくかまで心配して細かい計算までしてある。ここに、夫がすでに死期にあることを覚悟しており、自分の死は、こうありたいという強い意志が感じ取れる。 もう一つは、退院して自宅療養となった時に、無用の延命治療は受けたくないという強い意志の元、自らの体に繋がれている点滴の管を強い力で引きちぎってしまう件である。それだけではない、南に頭を向けて寝かされていたのを、最後の力を振り絞って北枕にすべく、体の位置をずらせていく。 夫は思い通りに自己の力で死んでいくが、自己の死を見つめる冷徹な目と強い意志の描かれている最後の数十ページは真に息をのむようなシーンである。
16歳の原節子さんが初々しく美しい。芸者さんのような日本髪に着物で登場する最初のシーンは、鹿、鶴、亀などに話しかけたりして無邪気で可愛い。16歳のときに、既にあのお顔はできていたのですねえというと変ですが、まさに戦後の映画で観てきた原節子さんの少女版(あたり前ですね)というか、初めっからやっぱり美しかったのですね。引退前くらいの作品での美しさと同じものを感じる。夢の中で、おさげ髪にセーラー服、水泳、弓道などのシーンなどがフラッシュバックで出てくるのが嬉しい。映画としては、当時の日本の風土や伝統、文化を表すような風景シーンが多く、今となっては貴重な映像の数々となるのでしょうが、ちょっと退屈。ドラマと火山の噴火を無理やり結びつけたようなストーリー展開も無理があるし、そのドラマ自体がなんか薄味で。日本を紹介するドキュメント映像といった趣もある。「新しき土」とは満州のこと。でもラストに出てくる兵隊のショットは、違和感があるなあ。その前の原節子さんのアップが美しかっただけに、余計に感じる。
つまずかない労務管理の第二弾。
読みやすく、実務的な観点から知りたいところにきちんと応えているという印象で、よいと思いました。
何より、医師、弁護士、社労士、コンサルタントという異なる業種の専門家がコラボしているところが面白い。メンヘル問題の一部始終がわかる本。
時間が空いてしまったので特に目的もなく書店を訪れた時、 ドラマ化の帯が目立っていて何気なく手に取りました。 裏表紙のストーリー紹介を読み「時間潰しには読みやすそうだし良いか」と購入。 実際に読み始め、予想外の面白さに一気に読んでしまいました。
設定自体は2時間サスペンスドラマにありがちです。前半の展開もありがち。 途中から「え?そうなるの?」という展開になり、どんどん読み進めてしまいました。 「なるほどそういう話か」と思い読んでいたら、更に「え?」な逆展開。 終盤に差し掛かり「なるほどね」と思って読んでいたら、更に「え?」なラスト。 部分部分はどこかで見たことのあるようなものばかりですが、 おそらく展開のバランスが良いのでしょう。読み終えて満足感がありました。
気分的には★5つでも良いのですが、「部分部分で見るとありがち」なので★-1です。 ドラマも楽しみです。
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