本書の表現を借りれば「発表報道」に堕した日本の報道機関。
官庁や自治体の「広報機関」に堕したジャーナリズム。
この報道機関が本来の力、活気を取りもどすには調査報道をすることが
肝要だと主張するのが本書である。
調査報道とは、各メディアやジャーナリストが、独自の取材、調査で
社会悪や、権力の横暴を暴くものだと僕は理解している。
たとえば、立花隆氏が行った「田中角栄の金脈追求報道」が
まさしくそれにあたると思う。
調査報道が大切だということは、ジャーナリストなら、誰も論を俟たないと思う。
しかし、なぜそれができないのか。
民放テレビ局は、企業の広告を収入源にしている限り、
本来の意味での調査報道には限りがあるだろう。
原発事故なら大スポンサー東京電力にどこかで気を使う。
それに予算削減で人が足りない。定時ニュースで放送する
省庁の発表物を拾うだけで、記者は疲弊してしまう。
NHKは予算の商人券を国会に握られている限り、
これも本来の調査報道には限りが出てくる。
つまりは、ペイテレビ方式で、料金を視聴者から徴収する
米国のCNNのようなテレビ局でない限り無理なのではないか。
新聞や通信社といったメディアではどうなのだろうか。
中国の高速鉄道事故をめぐる中国東京句の場当たり的な対応を見るにつけ、
こうした事象にに対する調査報道がぜひ必要だと、強く思う。
規制線が解かれても現場に入ろうとしない報道機関など、言語道断である。
ブルゴーニュの村々の解説と地図が、 読みやすくまとめられている。 ワインは初心者だが、無理なく読めた。
良質の紙を使っているので重いのだが、 ブルゴーニュ旅行のお供に持って行き、 重宝した。
ブルゴーニュワインを買うときなど、 資料として、永く使える。
フジテレビの深夜に放送しているコント番組をビデオ化したもの。コントはそれぞれの芸人のキャラをいかしたものばっかり!一度見ている価値あり☆
この本を買おうかと思っている人は
「なかなか良いアイディアが出ない」とか
「もっとアイディアを出したい」と思っている人が多いと思います。
そういう人は、買って正解!と自信をもってお勧めできます。
この本では、アイディアを出すための「取り組み方」を教えられました。
素晴らしいアイディアを出すためには、ただ闇雲にアイディアを出そうとしても生まれません。
考え方や環境も含めた取り組み方を20人のクリエイターの方から学べる
非常に良い本です。
例えば、ゼロベースで考えろと言われても自分の中の「当たり前」を頭から外せないことがありますが
私は、この本に枠組みを外すためのヒントをいただきました。
人によって、参考になる箇所は違うと思いますが
早めに読まなければ勿体無い、と思わせる良書でした。
電通は1950年から80年ごろまで、日本の高度成長と共に、
商品の拡声と企業イメージの伝達を担い成長してきた(発散と全体化)。
得意技は商品の意味の書き換え。
例えば「金曜日はワインを買う日」というコピーで
「ぶどうを発酵させて作る果実酒」を
「金曜日に買って家で家族と飲むもの」という定義を付加。
一方、リクルートは、80年以降、分衆化する社会を背景に
検索性の高い情報編集力により、働く、住む、学ぶ、結婚する
といったライフイベントに応じた消費行動(収束)へのガイドを
担った。
80年以降耐久消費財が普及し、「物より心」の時代となり、
画一的なライフスタイルが希薄になっていく。
消費者は物を買うための理由(ニュース性、合理性、物語性)を求め、
これが広告ビジネスは隆盛を見せる。
しかし消費者は広告が描くストーリーのトレースに疲弊し、
景気後退の文脈の中で広告は憧憬(「いつかはクラウン」)を描く代わりに、
リアルな情報(キャンペーン、燃費)へとシフトした。
今の時代の閉塞感は、過去30年の陶酔によるいわば二日酔である。
本書は2社の盛衰と社会背景を踏まえながら、いかに消費者の行動が
広告や情報誌との関係で推移してきたかを俯瞰し解釈する。
しっかりとした文章構成に加え、引用や例示が有効に示されており、
今の時代を広告という切り口で過去からの時間軸で理解できるため、
一読の価値あり。
|