これまでも内なる自分に向き合い続けてきたエレカシ。
彼らにとっての一つの到達点とも言えるアルバムの出来だと思う。
これまでの彼ららしさを残しながら、メロディと宮本のボーカルの
素晴らしさはこれまでとは違うネクストレベルに到達したかのように
感じる。単なる売れ線を狙ったものとは根本的に違う本物の
音楽の凄みを感じる。
アルバムのハイライトは個人的にはユーミンのカバーの「翳りゆく部屋」。
宮本の素晴らしいボーカルに涙してしまいました。
メロディー、声、歌詞がなんでこんなにも自然に心の中に入ってくるんだろうか。
STARTING OVERは本当に、心の底から最高傑作だと思います。
なんというか・・「迷いがない」。
今は〜のかっこよさでがっしりと掴まれてFLYERで目が腫れるまで離してくれません。
エレカシと出会えて、エレカシと同じ時代に生きててよかった、本当に。
追記:ユーミンのカバーってあまり聴いたことがないが、
(やはり勇気がいるのか・・?私が知らないだけか?)
見事にこの「翳りゆく部屋」というシンプルだが奥深い曲を
吸収して自分の気持ちを乗せた声で歌うミヤジ・・泣かせてくれるわ・・・・・
あの垣根涼介が山本周五郎賞を受賞?と何か賦におちない気分で読み始めた。お馴染みのアウトローたちの姿はなく、日本のどこにでもある社会の一面を「リストラ」というテーマで切り取った作品群となっている。凄腕の面接担当官とリストラ候補者との会話は面白く、笑いありペーソスあり、はたまた業界固有の薀蓄も含まれ、確かにかなり面白い現代小説に仕上がっている。
しかし、しかしである。新しい読者層からお叱りを受けることを覚悟の上で言わせていただくと、『ワイルド・ソウル』『午前3時・・・』或いは『ヒートアイランド』で唸りを上げた垣根ワールドに浸った者にとっては、こういった方向はどうも欲求不満と言わざるを得ない。底辺に流れる激しい情熱や誰にも止められない疾走感(ドライヴ感?)を、肌のどこかでピリピリと感じながら読み進む楽しみが過去の垣根作品にはあった。確かに社会風刺も面白いテーマで取り組みたい気持ちも判らぬではないが(作者あとがきで触れられているとおり)、垣根氏にはもっと大きなプロットでドロ臭い作品を期待したい。
こういったシチュエーションなら奥田英朗という方がおられたが、サラリーマンの悲喜こもごもというテーマであれば荻原浩も結構面白く、『メリーゴーランド』や『神様から一言』あたりをお薦めしたい。今回は大変厳しい評価であることを承知で星3つとする。最後に、性描写のくどさについては私も結構気になった。
子供の頃、『俺たちの旅』をみて、「大学生になったら、井の頭公園の近くに住みたい」とずっと憧れていました。
覚えていない曲も多数収録されていますが、私にとっては『俺たちの旅』のフルコーラス版とTV版の両方があること、『ただお前がいい』のフルコーラス版とTV版があること、それだけで涙モノです。
前から発売されていたのに知らなくて、もっと早く買っておけば良かったと思いました。
ちょうど当時大学生だった皆さんには、私以上の感動が得られると思いますよ。
いつの時代の中村雅俊が好きか、年代にもよると思うのですが、デビュー曲の「ふれあい」から「恋人も濡れる街角」あたりまでのヒット曲が網羅されているこのアルバムは断然お薦めです。中村雅俊はやはり俳優としてのイメージが強いので、出演作の人気振りとの主題歌のヒットが重なったこの時代は彼の最も光り輝く頃だと思います。「ふれあい」「俺達の旅」「夕陽丘の総理大臣」の青春シリーズは懐かしいですし、名曲「心の色」「恋人も濡れる街角」も含まれています。一定の年代の人にとっては、想い出の詰まった名曲集じゃないですか、きっと。
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