幼い頃から吃音にコンプレックスをもち、自分を否定しながら生き、内気な性格から人前に出ることが最も苦手だった国王の次男が、「王冠を賭けた恋」のために王位を捨てた兄の代わりに、国王の座についたジョージ6世、現在の英国女王エリザベスの父の物語です。
何人ものセラピストの治療を受けても改善しません。
デモステネスの小石を口に含んで訓練したという話から、実際にビー玉を6こも口に入れて訓練するシーンが出てくるのにはおどろきました。
オーストラリア人のセラピストに出会い訓練をするのですが、驚くことに、1936年のことなのに、現在とまったく変わらないセラピーなのです。
よく、検証された映画だと思いました。
父からスピーチが出来ないことを激しく叱責され落ち込むジョージ。
王位継承評議会のスピーチでどもり、その夜「私は王ではない」と泣き崩れるジョージ。
吃音に悩む人の心理が状況が見事に描かれていきます。
「ナチスドイツとの開戦直前、不安に揺れる国民は王の言葉を待ち望んでいた。王は国民の心をひとつにするために、世紀のスピーチに挑むのだが・・・」
ここで、Twitterで「大野裕先生(慶應大学・教授)」が「英国王のスピーチ」についての「つぶやき」を引用させて頂きたく思います。
伊藤伸二(日本吃音臨床研究会代表)の言葉「だって弱点や劣等感を持たない人はいないでしょう?自身はそれを個性のひとつととらえて付き合っていく勇気をを、周囲はそのままでいいんだよ、と受け入れる愛情を持ってほしい」(産経新聞)。心を打たれました。
作家重松清さん(きよしこ (新潮文庫)、青い鳥 (新潮文庫)、青い鳥 [DVD])の推薦文
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傷ついた心が、「だいじょうぶだよ」の一言と笑顔で、どれだけ救われるか―。
菊池医師は、ちゃんと知っている。
菊池さん自身が、その一言にたどり着くまでに、長く苦しい道を歩いてきたから。
本書はその軌跡の物語。
そして、じつは優れた青春文学でもあるのだ。
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私も同感です。
私は吃音ぎみで呼吸が悪くあまり息を吸えないのですが、何冊か本を読んだ中でこの本は、著者の方の経験がもとになっている実践型なので読みながら実践でき、本当に吃音や呼吸で困っている私にはとても参考になりました。この本に出会えてよかったです。矯正具を使ってみて徐々にですが少しずつ良くなって来ました。良くなっていくのですから安い物だ・・と私は思います。私は、吃音の為に昔からいろいろな病院に行き長い時間待ったあげくにイヤな思いを長年してきました。そいう苦労心労をして来た者からすれば、この本は、自分の家で好きな時に実践できるし今までいろいろな医療機関に支払ってきた費用(中には睡眠薬までだす病院もありました)を思えば一生つき合える方法に出会えて良かったです。
イジメという重いテーマで最後まで飽きずに観れたしよかったと思います。ただそのメッセージを受け取るには消化不良な感じがしました。
DVD1.2両方見ました。
また、私も同業なのでそういった視点からも見ました。
結論
買いだとおもいます。
一回話し方教室の一日講座にいけばこれよりももっと費用が掛かるので、
話し方教室ってどんな感じかなという人はこれを見れば雰囲気をつかめますし、
何度も見直せるので、自分が進歩する毎に見直せば新しい気づきがあると思います。
映像もプロの映像会社が作っているので綺麗です。
ただすでに話し方教室に行かれている方は特に必要ないと思います。
お話しされている内容自体はいわゆるオーソドックスなものです。
また、普通の話し方教室であまり効果を感じない方は、このDVD云々よりも、
社会不安障害などの方の本を読んで勉強なさった方がえるものが多いとも思います。
ともかくこのDVD自体はいいものです。
おすすめできます。
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