私はどちらかと言うより原作より映画のがさらっと見れて好きでした。映画ならではに誇張してるな、って思うところもありましたが、2人の外国人が一緒に生活するとなると細かい生活習慣や文化の違いに戸惑う事は多々。でも細かい生活習慣こそ自分たちの文化に結構根付いていてお互いにすれ違うこともあって。食器の洗い方からパーティーの際の語学など、逆の立場の私ですが(私が海外在住)私たちも似たような色んな思い出があります。懐かしさもあり、それでも乗り越えていくさおりさんとトニーに自分たちの姿を重ねながらもほのぼのと見れました。たまにこういう映画を息抜きに見るのもいいですね。英語字幕があるので私はダーリンにみせてあげたいです…。
正編にあたる『ダーリンの頭ン中 英語と語学』から5年ぶりに出た続編です。 ダーリンことトニーさんは言語おたく。イタリア人とハンガリー人の血を引き、アメリカで教育を受け、日本人の妻と結婚した彼は、常に様々な外国語を学び、言葉に関する思索をめぐらせて生きています。そんな彼の日常の疑問や発見を、妻の左多里(さおり)さんと掛け合い漫才のように面白おかしく綴ったのがこのマンガエッセイ。
私も言語については結構こだわりを持っているクチなので、トニーさんのこだわりは痛いほどよく分かります。140頁に出てくるHypercorrection(過剰修正)と言う言葉も18歳のころに覚えた、懐かしい用語です。
そんなわけで本書に書かれている言語にまつわるあれやこれやは、私にはさほど新鮮な驚きを与えてくれませんでした。 本書でなにやら言語って面白そうだなと感じることができた読者は、ここを入り口としてさらに魅惑的な言語学の世界に入っていくのがよろしいかと思います。そんなきっかけになる一冊であるといえるでしょう。
ただし、言語に興味がない読者には、本書はなにやら瑣末なことを過剰に小難しげに論じているばかりで退屈に感じるのではないかと思います。だとしたら残念ですけど、それもいたしかたないかもしれません。
*40頁にジョージ・バーナード・ショーが「マイ・フェア・レディ」の原作者とありますが、これは少々正確さを欠いています。「マイ・フェア・レディ」はバーナード・ショーが書いた戯曲「ピグマリオン」を基に、アラン・ジェイ・ラーナーとフレデリック・ロウが結末を変えてミュージカル仕立てにしたものです。
Amazon Vine 先取りプログラム™ メンバーによるカスタマーレビュー (詳しくはこちら)
トニーさんの事は、家に小栗左多里さんのエッセイもあるんで存在は知ってましたが『何をやってる人なんだろう?』と思ってました。 その正体はジャーナリスト……じゃなくて『言語オタク』だったんですね(笑) そのオタクっぷりが遺憾なく発揮されている本書ですが、意外に楽しく読めました。 読み始めの印象は、文体が淡々としていて「これは入り込めないかも?」と感じましたが、読み進めていく内に違和感は無くなり書かれている内容に興味を強く持つ様に。 テーマ毎の文章量が少な目なのも良かったかも。 割と短時間で読み終わりました。 「英語にあきたら多言語を!」と外国語学習の啓蒙書みたいなタイトルですが、内容はさにあらず。 どちらかと言うと、オタクが自分の愛着のある土俵を語ってるといった印象です(笑) マルチリンガルって言葉は聞いた事ありましたが、ポリグロットってのもあるんですね。 これを読んで多国語に興味が湧く反面、自分の日本語の語彙や単語の理解力に不安を掻き立てられたり(苦笑) 何度も繰り返し読み込むタイプの本では無いですが、ちょっとその気になって「よし○○語でも勉強してみるかな?」とか思い立った時に、学習しようとする言語との距離感や興味の持ち方を参考にするのに良いかも?
元々「ダーリンは外国人」シリーズが好きなので、英語とTOEICの勉強用に購入してみました。
意外なことに、この漫画には「TOEICっぽい」単語や熟語表現がけっこう出てきます。例えば、
- bottom line
- walk down the street
- regardless of
- go out of business
- throw out documents 等など
通常TOEICの勉強としては、問題集や模試を解くことが多くなりがちですが、気分転換を兼ねてこのようなマンガ本を活用するのもお薦めです。
ズバリ言わせていただきますと、私は、今まで小栗さんのマンガって、 (帯に爆笑とか書いてあるのに)面白いと思った事は無いんですよ。 理由は単純でして、絵が綺麗で話の内容は勉強になるけれど、説教臭くて小難しい。 そんな印象があります。
今回のマンガの内容は、フランス人が、日常生活で使いそうなもの(石鹸)から、 滅多に使わなさそうなもの(パステル)や、高級そうなもの(エスカルゴとかオークション)。 レストランのレシピや、旦那さんのコラム。廻った個所の地図などなど。 新しいものから、廃れてしまいそうな古いものまでを、 全話オールカラーで、ページ数が少ない中(一話につき2〜4ページ)にギュっと詰め、 なおかつサラッと描いてありました。 「ふ〜ん。そんなのがあるんだぁ。」と、お手軽に知るには良かったですし、 何よりも、絵が綺麗でとっつきやすいです。
(余談) もし「モノを生み出す人(生産者)」と「加工する人(職人)」の2者がいるなら、 気になったことは、とことん追求する姿勢が見られるところで、 小栗さんって、職人的漫画家なんだなぁ〜と思いました。
|