この統帥綱領はビジネスへの応用という趣旨で執筆される事が多い。本書は、統帥綱領だけを解説しており、平易な現代文の解釈は解り易い。ここで止めておけば逆に値打ちが遺るものを・・・。わざわざ取って付けたようにビジネスへの応用を無理矢理こじつけて追記するから良くない。企業経営が軍隊や戦争を手本にする時代はもう終わったという事を早く認識して欲しい。仕事で真似していたら会社が潰れて行くだけである。
ちょっとちゃちな作りかなと感じましたが、デザインは可愛いし軽量だし、
値段には見合っているかなと思いました(安売りで買いました)
簡単なものを追加して、車に積んでおくことにします。
著者は、9.11旅客機テロを半年以上も前に予想しています。 いったい、どんな情報によって予想を立てたのかずっと気になっていたので、さっそく購入し読んでみた感想です。
内容は、著者が20年数年の作家生活の中で確立した、情報収集方法、収集後の整理方法(取捨選択)、残った情報群からの分析方法となります。 複数のテーマを決め、そのテーマに関連すると思われる情報を収集し、後日不要な情報は思い切って捨てて、残った情報からテーマに添った分析を行うというもので、収集する際は、テーマごとの“モルグ(=死体置き場、一次情報の収集ファイル)”を活用するなど、著者独自の命名など興味深かったです。
20数年前、作家としてデビューしたばかりの著者が書いた「ビジネス・ゲリラだけが生き残る」を読んだことがあります。この中でも情報の重要性と活用方法を述べていましたが、このときは、数年前までビジネスマンだった経験が中心の内容でしたが、今回は、かなり内容に変化が見られました。おそらく、20数年の作家生活の中で、著者が独自に確立した、実践的な情報術と言えるでしょう。
情報術の本は、ビジネスマン向けのものを中心に多く出ていて、それらと比べて内容的に大きな違いはないように思いますが、理論ではなく著者の実体験をケーススタディとして書かれているので、より活用度の高い内容になっていると思います。著者は作家ですので、一般の人間がそのまま真似しようとしても難しい部分もありますが、そこは各自の状況やキャパシティに合わせた応用をするれば、かなり実用できるのではないかと思います。
個人的に驚かされたのは、湾岸戦争時の米軍総攻撃の時期を的中させた際、新月の時期を予想したということは著者も様々な機会に語っていましたが、あの地域での新月と砂嵐の時期を調べるために、中高生向けの科学と地理の教科書を活用したと書かれていた部分です。軍の発表する天気予報情報でも活用したのかなと思っていましたが、よく考えればそんな情報が通常入るわけでもないですからね。まさに、情報の80%は誰でも入手できる公開情報からという、良い例ですね。逆に言えば、誰でも入手できる情報でも、情報を活用できるかどうかで、運命が決まるということでしょう。
原発事故の見とうしがつかない今、食料は何が安全か詳しく掲載されています。 マスゴミは放射性物質の海への汚染は限定的とか言って、お魚は安心、安全とみたいですが、陸上より海の生物の放射性物質の汚染のほうが深刻だそうです。
幕末から明治維新の時代に幕府側として働き、やがて日本帝国陸軍の柱となり国運のかかった近代の戦争で全てに勝利した名将です。一度大きな挫折をしてもその場その場でしっかりと生きていくことが大事だと感じました。作者の柘植さんの経歴からわかることですが、戦闘シーンが克明に描かれていることも大きな特徴の一つです。経験者にしか戦争の場面は書けないのかもしれません。近代史がお好きな方には必読書ではないでしょうか。
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