実物はまだ届いていません。
当アマゾンでの試聴レビューです。ルール違反ごめんなさい。
魂消(たまげ)ました。
LP盤で「月の光」(正確には1曲目の「雪が踊っている」)の衝撃を受け、「展覧会の絵」、「火の鳥」を聴き継ぎ、「惑星」が大ヒットしたのは自分が中学3年のときです。幼いころ食い入るように見ていたTVアニメ「ジャングル大帝」や「リボンの騎士」によって、富田氏の音世界が刷り込まれた世代です。
CD化以降の富田サウンドは新作も旧作も、LP盤で味わったあの感動が薄れていました。
今回の作品は、MoogIIIの衝撃、新曲を聴くときの期待感、聴き返すときのあの感動が宿っています。
技術の進歩か、富田氏の意気込みか、Amazon試聴の罠かはわかりませんが、素敵な心躍る音世界が存在します。
生き生きとした音像が、(脳のはたらきにより)目の前に現れ動き回ります。
その昔、亡荻昌弘氏が「富田氏のシンセサイザーはおしゃべりすぎる」との評をなさいました。
富田氏集大成としてのこの惑星では、動ばかりでなく静の美しさにもさらなる磨きがかかっています。
LP盤クオリティが21世紀(2011)に蘇りました。
旧惑星の総演奏52分、「イトカワ」が1曲増えたのに当版が53分、あれ?
答えは、視聴コーナーで新旧を聴き比べても分かります。
(本当の答えは、現物を聞いてのお楽しみ!)
実物の届くのが楽しみです。
とりあえず全体を掴むということで言えば、一般の方が読む分には善いかも知れませんが、学生などは、なるたけ控えた方がよいと思われます。 まず、ビギナーズクラシック全てにいえることですが、初心者向けに作られていると言うことで、現代語訳の仕方が、細かい部分で大雑把です。分かりやすく理解してもらう為には意訳も当然ではありますが、そういうところにこそ目を向ける学部生は、意訳ではいけないと思います。現代語訳を求める場合は、与謝野晶子氏などの語訳に、是非挑戦してみたらよいと思われます。 ここまでくると本格的になってしまいますが、本腰を入れずに普通に楽しむということであれば、絶好のガイドブックになってくれると思います。 学部生にはよろしくないとしたのは、最初からこれの現代語訳を頭に入れてしまうと、後々の研究や自分で現代語訳を作成する場合に、誤解をしてしまう危険があるからです。特に前者の場合には、足かせといっても過言では有りません。過去の研究にもとづいているかどうかは分かりませんが、それでも不充分な部分は幾つもあり、その穴を埋めるように勝手な意訳をはさむと、しらずに誤解が広まっているなんてことも、充分にありえるからです。
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