バッハ:マタイ受難曲
古楽器による演奏が主体となった近年に録音された、他の指揮者によるマタイを色々聴いてみた。さすがに音は洗練されているものの、何か肝心なところで盛り上がらないという印象をぬぐえなかった。
もちろん古楽器のせいではなく、指揮者の姿勢の問題だろう。
リヒターのマタイは、確かに古い演奏スタイルかもしれないが、劇的な盛り上がりと緊張感、聞き終えたあとの感動において、やはりずば抜けていると思う。
ベスト・クラシック100 2
ipod+ヘッドホーンで楽しんでいます。これまでは、クラッシクはバックミュージック的に小さな音で楽しむといった感じでしたが、これは、音も演奏もすてきなので、つい、大音量かつ長時間聞いてしまう始末です。ちょっと大げさですが、楽しみが1つふえたといったところでしょうか。
このセットのために用意された録音のように、出来上がりのレベルが揃っていて手抜きがないところにも感心しています。
ベスト・クラシック100
最近この手のクラシック・オムニバスというか、良いとこどりのコンビレーションCDを良く見かけるようになりました。人気があるせいか、いろんなのがあり、いざ買おうとすると選ぶのに迷ってしまいます。私も迷った末、曲目数に比して価格の安いと思ったこの作品を買いました。お徳ではあるのですが、やはり細切れであることに変わりありません。BGM用としてならお勧めできますが、じっくりと味わうべき音楽を、時間を惜しみながら聞いているような気分に襲われました。クラシック音楽を楽しむ、という行為には遠いかもしれません。サンプル集といいますか、そんなおつもりでお考えになられた方が良いと思います。
J.S.バッハ小プレリュードと小フーガ 全音ピアノライブラリー
バッハといえば、弾きづらいと嫌われがちですが、
この中にある、6つのプレリュードはレパートリーに
入れて欲しいですね。
バッハはいろいろな版が出ていますので、楽譜を比較してみると
面白いとおもいます。
プレインベンション J.S.バッハインベンション-のまえに
インヴェンション学習の前過程として有名ですが、題名とちがい、バッハの曲はあまり収録されていないので、
(数曲。バッハの息子の曲も数曲)
芸術性は今ひとつのように思えます。
また原典資料をあまり重視していない編集のように思われます。
ただし、譜面が大きく、子供にも読みやすい編集がされていること、CD付きの本も出ていることなど、この本のメリットもあるので、好みで選べばよいと思います。
インヴェンションを弾くための必須曲集というわけではありません。
分量も多いですが、この本を全てやらなくても、気に入った曲を数曲選び、それらがある程度弾けるようになれば、もうインヴェンションに移ってしまってよいと思います。
この本よりもバッハの小曲集の方がおすすめです。小曲集には、
『アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集』
『クラヴィーア小曲集』
『小プレリュードと小フーガ』
などがあります。収録曲が違うので、気に入った曲が入っているものを選んだ方がよいでしょう。
小曲集は基本的に全てバッハの曲で、芸術的にも優れていると思います。