THE HOURS―めぐりあう時間たち 三人のダロウェイ夫人
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ダロウェイ夫人 (角川文庫)
オリジナルが1925年リリースということが信じられないくらい斬新な小説スタイルにまず驚いてしまう。クラリッサ・ダロウェイ夫人が今夜のパーティーに使う花を買いに行くところからこの話は始まる。この前の戦争が終わってそれほど日が経っていない6月の半ば。
彼女が愛するのは、生(ライフ)とロンドンとこの6月の一瞬。そう、何としても今夜のパーティーは成功させなければ。ロンドンの主だった紳士淑女が来るはずなのだ、そう大臣も。
彼女を取り巻く夫リチャード、かつての恋人ピーター、特別な女友達サリー、古い友達ヒュー、娘エリザベス、彼等に過去、現在を振り返らせつつ、今夜のパーティーへと導いてゆく。
比ゆ的に登場するセプティマス、ルクレツィアの若きスミス夫妻、戦争トラウマの夫が最後に選んだ道は? そのとき、ダロウェイ夫人は?
日本語訳がすでに6つもあるのにあえて2010年にリリースされたこの新訳についてはtwitter上で少々つぶやきがあった。どの邦訳が一番いいか、一番読みやすいかということについてだ。そしてこの土屋訳が一番読みやすいということになった次第。他の訳は読んだことがないのでわからないが、本文庫については、なかなか読みやすく、大いに楽しめた。
作者はヴァージニアではなく、バージニアであることについての訳者のうんちくが興味深い。
めぐりあう時間たち DTSスペシャルエディション (初回限定2枚組) [DVD]
好き嫌いの分かれる映画だと思う。決して愉快なテーマではないが、見応えのあるリアルな作品だと思った。つきあい始めて間もないカップルが、二人でこの映画を観るのは多分に危険かもしれない。鑑賞後にお互いの理解を深める対話に発展する可能性もあるが、ただバツの悪さを引きずるだけになる可能性もある。ある種の覚悟が必要である。
生きている実感の持てないまま生を演じることはつらい。現実を受け入れて上手に人生を演じる器用な人もいるが、演じることの意味を考え続けてしまう不器用な人もいる。器用に生きる者と不器用なほどに人生の意味にこだわる者が人生を共にする悲哀が見事に描かれている点がこの映画の見どころの一つだ。
現代社会は、豊富な選択肢の存在を示すと同時に、様々な形で現実に折り合いをつけることを強いる過酷な一面を持っている。「人生とは何か?」「それが本当にあなた自身の人生か?」「後悔はないか?」こうした問いに直視する機会をこの映画は与えてくれる。ただ、こうした問いに対する答えを期待してしまう人は後味の悪さを感じるかもしれない。この映画が答えを用意してくれているわけではないからだ。
しかし、現代社会がもたらす孤独感や無力感の中で、自らと対話を重ね人生の意味を模索し続けている人にとって希望や励ましを感じる映画なのではないだろうか。
巡り合うよベィビィ (ディアプラス・コミックス)
優柔不断な教師・筧と複雑な家庭環境で育ったクールな生徒・吉澤。
偶然なのか、必然なのか巡り合ってしまった2人の年の差ストーリーです。
相手の事を知るたびに少しずつ互いに惹かれ合う気持ちが日々の生活を通して綴られています。
報われない恋に悩む筧が吉澤の嫉妬に翻弄される場面や、初めて経験する自分の気持ちに戸惑う吉澤の恋心にぐっときました。
日常的なまったりとしたストーリーながら優しい絵柄とストーリー展開の良さに心を鷲づかみされるような魅力ある一冊でした。
すべて「ベイビィシリーズ」なので、読み応えもあります!
めぐりあう時間たち [DVD]
3人の女優(ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストりープ)がすごい演技で、見事でした。エド・ハリスもショーン・コネリーの理由という映画でもすごかったですが、こういったエキセントリックな役が出色です。
私は、バージニア・ウルフの作品を読んでいないので、読みたいと思いますが・・・ここに3人の繊細で普通の社会生活を送ることもままならない人物が出てきます。一人はヴァージニア・ウルフ(キッドマン)、一人はジュリアン・ムーアの主婦、そしてもう一人は彼女の息子(エド・ハリス)です。
ヴァージニア・ウルフは小説を書くような人なので繊細なところがあるのでしょう。(もちろん小説家でも十分社会生活に長けているひとも現代は多いでしょう)
優れた芸術家は繊細なるがゆえに、細かいことまでちゃんと感じることができて、それを表現でき、ゆえに優れた芸術を作り出しますが、本人はいろんなことをたくさん感じ過ぎながら生きています。
そういう人はたとえひとりで生きていても、いろいろとしんどく考えています。
増して、そういう人が結婚したり、愛情関係をだれかと持つと、余計うっとうしいことになります。相手が自分ほど繊細でなければ、どんなに愛があってもなんでそんなにめんどくさい性格なんだ!と思われますし、子供を持てば、ただでさえしっかり図太くならなきゃこどもなんて育てられないのに、感情面で子供に迷惑ばかりかけてしまうことになるでしょう。
この映画に出てきた繊細な3人は、誰とも結婚しなくても、ひとりでも、つらく大騒ぎしないと生きてはいかれなかった人たちだと思いますが、結婚したり子供をもったりしたことで、余計周りの人に影響を及ぼし、それを気にしながらも自分でもどうすることもできず、嘆きながら死んで行ったり、離れていったり、しました。
この人たちは、家族を持とうが自分一人でいようが、もがき苦しんで自分の魂の課題をなんとか探究しながら生きるしかなかったわけです。私は、自分は家族や周りの人には迷惑をかけないようにしよう、と一線を画する程度に鈍感というか強さがある自分で、よかったなー、と感じます。
しかし、この人たちは精一杯生きたのであり、きっとこれ以上今回の人生ではどうしようもなかったのであろう、と思います。
繊細な詩人のこども、でありながら、母を支え、けなげにしっかり生きている、娘(クレア・デーンズ)の演技に癒されましたし、泣けました。