アニメ「のだめカンタービレ」オリジナル・サウンドトラック
15曲目の「不器用なふたりのパド・トウ」 が聴きたくて購入。
番組冒頭によく使われていた、のんびりした雰囲気の曲ね。
音量を少し上げて聴いたら、フィル・スペクターっぽいカスタネットがカチカチと入っていました。
なんか、いい感じです。
クラシックは あまり知らないので、「マエストロのテーマ」が「クルミ割り人形」からの引用とは知りませんでした。
難を言えば、ブックレットが無くてさみしいです。
櫻の園【HDリマスター版】 [DVD]
男で、いい年の私がこの作品レビューすることを多目にみて下さい。
実は旧版でも観ていましたが、評判の高さのほどのものはわかりませ
んでした。
そしてこのリマスター版で再鑑賞。今度は作品が違って見えました。
櫻の咲く季節と、年に一度の演劇、部員たちの“その瞬間“。
すべていつでも同じように繰り返されているけれど、当事者にとって
は一度限りのこと。このこと一点をテーマにした作品とみました。
誰しもが経験し、胸を締め付けられる甘い記憶。出演した彼女たちが
そのあたりを素で表現しています。
背景は舞台開演まであと2時間という朝。軸となるのが中島ひろ子
演じる部長志水、そして彼女が憧れる白島靖代演じる倉田の動き。
他の部員たちが開演準備でいない中、二人は役柄の扮装で寄り添い、
写真を撮ります。明るい陽光の中のこのシーンはクライマックス。
やがて開演の幕が開き、先に舞台に出るメンバーをスポットが明るく
照らし、出番を待つ仲間たちは袖舞台の暗がりでそれを見ているラスト、
照明の明暗とスローシーンが印象的です。
開演前にマイクで観客に案内を述べる宮澤美保がとても落ち着いて
いて、作品全体を通して彼女の役が、ある種狂言回しだったとこの
瞬間に気が付きます。
ところで今は結婚され事実上引退の白島靖代さん。とてつもない
きれいさです。彼女はこの一作で女優としての成果を出したとも思
えます。佇まいからの存在感、スタイル、全て他出演者を超越して
いて、アンバランスさを感じるほどです。
本作公開から22年、その間演じたメンバーも観る側も、いろいろ
あったでしょう、それらと比べ変わらぬあの頃を合わせ見る契機と
もなる映画です。
P.S. 唯一残念なポイントは、今回のリマスター版において、何ら
商品としての工夫のないことです。出来ればガイドとなる
「冊子」、出演者のインタビューやら、そういったものを準備
してほしかった。実際多くの出演者が引退しているとはいえ、
中島ひろ子、宮澤美保は健在なのだから。中島&白島の
オーディオコメンタリーなんてあったら感涙でした…。残念です。
それと…冒頭に出てくる城丸さん(宮澤)の彼は「台風クラブ」
に出てた三上君ですね、おそらく。