のだめカンタービレ 最終楽章 前編 スペシャル・エディション [DVD]
「のだめカンタービレ最終楽章・前編」
「後編」ともに映画館で観て参りました☆
やはり迫力のオーケストラ演奏やヨーロッパの風景など大画面で観るのが一番と思ったためです
結果、ドラマ部分含めとてもイイ出来で満足でしたがDVDも予約しました
完全に特典映像見たさに。そして演奏シーンを主に繰りかえし鑑賞するために
確かに独立した映画として観れば不完全な部分はあるでしょう
ドラマの映画化である以上、映画的文法で作られることも期待できない
でも、そんなことは面白ければ問題じゃありません
見ていてこんな終始ワクワクできる作品に出会えるものじゃない
なので贔屓目もあって点数5点満点にしておりますw
ストーリーは、これまでの集大成という趣だが
それより重点が置かれてるのはやはり
のだめと千秋の関係性
作品のテ−マでもある”調和”
のだめは自身の目指すレベルが
高みに近づけば近づくほど苦悩や葛藤にさらされ初め
千秋も彼女との関係に行き詰まりを感じたり
そうしたキャラクターの心理を、より分からせることを有先させる演出はとても好感が持てるし
何より上野樹里初め芸達者な出演じんが十二分にその期待に応えていて気持ちがイイ
もともとシリアス演技に真価を発揮する上野樹里だけに安定感があるし
玉木宏のタクトさばきもかなりの高みに達していて4年に及ぶ努力の成果は見事に
あらわれています
日本魅録
映画雑誌
『キネマ旬報』内で
連載されている『日本魅録』
2003年1月から2005年3月迄をまとめたものです。
ちなみに同エッセー?コラム?は
今もなお、同誌内で連載は続いています。
この連載が大好きで、
まだこの頃はキネマ旬報を
購読していなかったので、
今作を買ってしまいました。
プロの俳優っぽくない
視点で、監督や他の役者さんのことが
書かれていて、ミーハーな私にはたまらない。
かと思えば、
プロの俳優っぽい、
大真面目で熱を帯びた演技論が
綴られるときもあり、硬軟巧みに
織り交ぜられ、眼が離せなくなってしまいます。
唐沢寿明さん、
松嶋菜々子さんをべた褒め
しているのがとても印象的でした。
映画を役者を監督を
愛してやまない心情が
文章からヒシヒシと伝わってきます。
これからの連載、
現在出演中の『龍馬伝』も楽しみにしています!!
グランプリ
スカパラの中では異色な作品。ラジオコントが始まったり、CM,映画、テレビとのタイアップ曲や、フューチャリングの形でボーカリストを入れたりと、いろんなスカパラが聴ける。中でも、名曲「花ふぶき」と、バーナード・パーディと青木達之のツインドラムに圧倒される「Jast A Little~」はオススメ。
あの頃映画 松竹DVDコレクション 「226」
これはメロドラマ臭の強い226事件映画、当時の松竹系オールスター総出演作品、
映画は冒頭で当時の状況を概説、続いて決起部隊出発、暗殺と占拠実行、解決への迷走と投降、と時系列で進む、要所要所に決起将校たちの家族団欒シーンが挿入される、基礎知識がないと少々わかりにくいかもしれないが、一種のドキュメント風作品としてはなかなか楽しめます、特に昭和11年の再現には当時の松竹の総力を結集したといってもいいくらい力が入ったもので、山王ホテル前の部隊対立シーンなど思わず見とれてしまいます、
まるで戦勝のように景気が良かったのは26日だけであっというまに祭りの後状態になってしまう惨めさはよく描写されています、決起将校たちは決起の準備においてはまことに狡猾かつ効率よく準備したものの、決起後の行動についてはまるでその後の大日本帝国陸海軍が大東亜戦争で証明したとおりののんきさを先取りしていたとも表現できるでしょう、大げさに表現すれば226事件が大日本帝国陸海軍の終わりの始まりだったことになるでしょう、
彼らは決起さえすれば天皇もそして国民たちも自分たちを支持してくれるなんて本当に思ってたアンポンタンなんですよ、 そしてこれが実は重要なんですが、軍隊内部の中堅としてもっとも働かなければならない尉官クラスが暗殺ひとつ満足に実行できない腑抜けたちだったこともわかりやすく描写されています、昭和維新だ革命だと余計なことばかりに頭を使い軍人としての本分が疎かのまま長く軍隊生活を続けていた馬鹿者たちだったことが彼らに好意的な描写ゆえに逆に明確になってしまってるのが面白い、(尉官クラスは現在の企業であれば課長・係長クラスにあたる職です、組織の実働部隊としての重要さがそれで想像できるでしょう)
まぁ、しょうがないことなのだが軍人たちの軍服の品質が良すぎるのが難点、二等兵までまるで将官クラスと同等の軍服を着ているように見えてしまうのがリアルさを損ねています(だからなぜか歌舞伎っぽい印象がある)、逆に女優たちの銘仙姿はほれぼれできる、女優も男優も全員が昭和生まれならではの顔立ち(女優もみな薄化粧)なのは現在では同じ内容で撮影しても平成生まれの青年たちを並べては絶対に見られないものです、 薄化粧の女優でもっとも驚かされるのが初々しい南果歩、まるで素人のような素朴な化粧で役に臨んでおり、この素朴な愛らしさはかつての成瀬映画の田中絹代を髣髴とさせます、本作の南果歩を美人と認識できない人は現在のメイク技術に染まりすぎと反省したほうがいいでしょう、
決起将校に同情的な作品なので勘違いしないように以下記します、
この映画の描写ではまるで暗殺された重臣たちは本当の悪人のように見えてしまう、本当の悪人は決起将校たちのほうなのにです、226事件はテロ行為であり決起将校たちはテロリストなのだという自明の事実がなぜかなぜか希釈されているのです、
本作が中途半端な仕上がりなのは昭和天皇がまったく登場しないからと断定できます、平成元年の製作ということを考慮すれば昭和天皇の表情をださずとも陛下が「朕みずから近衛師団を率いて鎮圧にあたらん」と怒声を上げたシーンだけでも挿入すれば作品の印象はずいぶんとかわったでしょう、「お前たちがまごまごしているなら俺が自分で鎮圧にいくぞっ!」とその生涯で数少ない強い感情を昭和天皇が表したのも決起将校たちがテロリストであり共産主義かぶれの逆賊たちであると速やかに見抜いた昭和天皇の英邁さであり、それこそがこの事件の最重要点でもあることを忘れたくないものです、
決起部隊の合言葉が「尊皇討奸」、劇中せりふとしても占拠場所の幟としても繰り返し登場します、幕末期の流行標語「尊皇攘夷」にかけた言葉なのでしょう、尊皇とは天皇への敬意、討奸とは天皇側近の悪者たちを退治するという意味です、四文字熟語とすればそのまま文字とおりの意味で解釈できますが、さてその真意はどうだったか? 幕末期から昭和20年まで尊皇という二文字はまさに文字とおりオールマイティ(全能)な言葉であり、尊皇といいさえすればすべて許されるような状況だったことを忘れてはいけないでしょう、自分の行為を正当化するためには尊皇といいさえすれば許された面があったのです、
天皇側近が国内の真実を昭和天皇が知らないようにしているから決起したという言い訳は、昭和天皇個人がまったく情報収集能力も状況判断力もない愚かな人物と断じていることになるでしょう、だからこそ昭和天皇の怒りに触れたともいえる、歴代天皇中で昭和天皇は最優秀の数人であったことは今では自明と思われ、歴史上最高度に国家が複雑な機構となったことを考慮すれば歴代最優秀といってもいいと考える、
サナギ
なだぎさん大好きだから購入したけど、今のなだぎさんからは感じられないほどの壮絶な学生時代を読んでせつなくなった。普通の本として読み行ってしまった。スミス夫人を結成するまでも描いてあるので、本当に好きな本です。続編が出るならぜひ購入したいです。