映像のための音楽~平沢進サウンドトラックの世界
「この曲のためにアルバムを買ってもいい」と思える曲が4曲もあったので、
迷わず即買いしました。(3、6、7、8曲目)
楽曲としても優れていて、なおかつ劇伴(あるいは主題歌)としても優れている。
そういう曲が集まった、非常に良心的なアルバムです。
曲だけ聴いたらスケールや雰囲気が測れない部分が少なからずあるので、
それぞれアニメや映画を見ることを強くお勧めします。
パプリカ [DVD]
これは面白かった。DVDで見るのがもったいないくらいの傑作です。
変な機械で他人の夢の中に侵入する話ですが、この夢の中の映像と音楽が凄い。今まで見たことのないようなアニメーションの想像力に、聴いたことのないような気持ちのいい音楽の響き。物凄くカタルシスがあります。見ていて高揚します。自由自在に何でもできる気分というか。それを味わえるだけでも、凄いことではないでしょうか。一気に映画にひきこまれてしまいました。
ストーリーも夢と現実との世界がつながっていて、うまく出来ています。夢探偵パプリカが夢に入り込んだとたん、画面が生き生きしてきて、アニメーションでしか出来ないイメージの表現が次々と現れます。空を飛ぶ、というより、空間を自由に移動するときの浮遊感が凄いです。宮崎駿や押井守も表現できなかったほどの自由度。夢の中だから何でも出来る、ということでしょうけど、「その何でも出来る」、という感じをどう表現するかは難しかったと思います。素晴らしい表現です。しばらく映像と音楽にとりつかれました。
SONY ステレオヘッドホン MDR-G74SL
通学に使っていましたが、コードが色々な所に引っかかります。引っかかりまくって根元がちぎれてしまいました。コードの長さが微妙なのですよ。購入は音質にこだわらないのであればコードの収納できる商品をお進めします。
現代思想2011年9月臨時増刊号 総特集=緊急復刊 imago 東日本大震災と〈こころ〉のゆくえ
東日本大震災後、様々なムックや雑誌や本が出版されたが、そのどれも手に取ったことはなかった。しかし、この本はたくさんの精神科医の先生方が執筆者になっておられることから購入した。精神科医以外の方々の記事もたくさんあった。対談から文章まで、いろいろな形式の内容だった。
私が知りたかったのは「こころのケア」ということについての具体例。こころのケアチームや医療チームが各地から派遣されて現地に入った。その時期は様々だったという。震災直後、次第に時間が経って、数ヶ月後から多分現在まで。その時々で、必要とされることは変化していったことと思う。
具体的でとてもわかりやすかったのは、井原先生と斎藤先生の対談「「日常」の回復のために精神科医は何ができるか」、臨床心理士の大澤氏の「あらゆることが「こころのケア」になりうる」、森川すいめい先生の「被災地で「どうして生きなきゃならないのか」と問われた時」。
これらの記事の中で、やはり気になったのは、地域性もあるのか、「精神科医に相談をすること」に対する抵抗感だった。そうすることによる周囲の目が怖い、排除されてしまうのではという恐れ、それが理由で相談できない、そういったケースがかなりあったようだ。さらに、被災者の方々から話を引き出すことで、反対に安定していた人を不安定にしてしまう危険性。災害により躁のようになってしまい、周囲の話を聞かなくなり周囲と人間関係がうまくいかなくなってしまった避難所のリーダー。また、長年ひきこもっていた方が、この災害でひきこもりから脱した例。ただし、一時的なものであって、生活が落ち着いてくるとまたひきこもってしまったケースもあったという。「生きる理由」を失った方々のお話を聞く話。「こころのケア」は精神面のことだけではなく、あらゆることがこころのケアになりうるのだという話。
そして、支援についての難しさ。というのは、外からの支援は一時的であり、継続してそれを行っていくのは現地の人々だということ。また、外から来た支援者が、避難所に誰もいない(皆さんご自分の家の片付けなどに出かけ始めた時期)ことに腹を立て、現地の人に「誰もいないなんて!!」と愚痴った例など、現地のスタッフの方々が困ることもあったと言う。そういうことから、支援者に対する支援や研修もとても大切なのだということがわかった。
ヤプーズ・デ・ラ・クルスの犯罪的人生~96m巻・2枚重ねミシン目あり [DVD]
純さんがバキバキに活躍していた当時。自分はまだペエペエの小学生でしたので、せいぜい『T●T●のCMの』といった印象程度で、むしろ遅咲きボーイの私にとってはその程度で済んでいたのが幸いだったのかも知れないな。などと想いつつ。ここ5年ほどでようやく本格的に向き合えました。
とにかく圧倒的な存在感。最近このテの雰囲気を纏ったフリの『それっぽい』バンドを散見したりしなかったり。ややこしいな。とにかく今のところ純ちゃんには敵わない、と思う。どっちが早いとか遅いとか、本物とか紛い物とか、は関係なくて。根本的に。
バックの演奏も強烈で、レベルが全く違う。
ドスドスと文字通りドスの利いたリズム隊が最高です。
全く安心して聴いてられない、目が離せない。そしていずれは聴き手が置いてけぼりになる程にむしろ爽快感、強烈に愛らしい諸々の所作。声、歌詞。突発的なビブラートには鳥肌が立ちます。
ボートラ『受難』PV含めて全編ぶっちぎってますが個人的には『アンチ・アンニュイ』が特にいい感じ、『昆虫軍』も最高。そしてやはり『ヒステリヤ』は世紀の大名曲だと思います。ギターの音色も神がかってると思う。ありがとう功績。