グイン・サーガ・ワールド2 (ハヤカワ文庫JA)
寂しい思いがあるのですが栗本氏の作品が読めるので購入しました。
小説は読みたいのですが日記に関しては興味がないので困っているというのが本音です。
ワールドということで一括りになっていますが基本的に読みたいのはグインの話。お城で言えば本丸なので
ここにズバッと切り込める人は誰もいないのが現状でしょう。読めば読むほど未完なのが惜しまれます。
1巻めでは気がつかなかったのですが、雨が多い時期このようなペーパーバックタイプでは角がふやけて
きて気軽にバックで持ち運ぶと折れ曲がって大変です。通常のカバー付きの文庫にしてもらいたいと感じ
ました。
グイン・サーガ Vol.3(完全生産限定版) [DVD]
原作でいう「辺境編」の山場の1つ、セム族とモンゴールの戦いを描いた第7話「ノスフェラスの戦い」を真中に、第6話「セム族の集結」、第8話「狼王との出会い」が収められたDVD第3巻です。
「グイン・サーガの音世界 外篇」というサウンドトラックとは別物の音楽CDに、このCDの解説ブックレットも付き、例の三方背BOXで、完全生産限定版の特典になっています。
やはり原作が面白いからだとは思いますが、ついつい魅入ってしまいます。が、背景や群衆(この巻ならば軍隊と言うべきか)シーンの出来が良いのに、人物がアニメ顔なのはやはりどうしても気になってしまいます。特にセムがやたら人間っぽいくせに蛮族であるというギャップに戸惑いながら見ています。
そんな中、思い入れもあるのでしょうが、グインだけはよく描けていて、声もはまっていて、「格好いい」としか言いようがないですね。
特典は、可もなく不可もなく。私は実は音楽担当の人たちについてあまり知らないので、ただ単純に音楽として楽しみましたが、どうせ特典ならば映像そのもののOUTTAKESでも楽しめたのかもしれません。
(127)GUIN SAGA(グイン・サーガ)-辺境編-
グインサーガのイメージアルバム第一弾です。
原作の第一巻から五巻までの辺境編がモチーフです。
確か、このアルバムが発表されたのは1983年だったと記憶しています。
当時は異世界や中世をモチーフにした日本発のファンタジーは皆無に近く
(同時期に「風の谷のナウシカ」「聖戦士ダンバイン」があったくらい)
ドラクエも無い時代にこれだけのファンタジー小説があったのは
感嘆すべきことでした。
そしてこのイメージアルバムも当時のグインサーガの重厚な作りにあわせて
気合の入った作品になりました。
ファンタジー作品の音楽といえば、欧州の管弦楽をイメージしていた時代に
ハードロック、フュージョン、民族音楽を一枚の41分のレコード
(当時はレコードだったんですよ!)に包んだのは驚異的!!
しかも後のシリーズ展開のために、各キャラクターのテーマ曲も
曲に忍ばせている凝り性です。しかもそのテーマ曲が嵌っているときている!!
この復刻CDにはライナーノートがないので曲目を簡単に解説します。
1. 死霊の森~戦士グイン
双子のパロ王子王女がさまよう死霊の森を思わせる不気味なテーマの後に
渋いバラードロックが・・・これが主人公グインのテーマ曲です。
2. パロの真珠
パロ王の双子の王子と王女・・・レムスとリンダのイメージ曲。
この曲はパロのイメージテーマとしても後々使われました。
3. 黒伯爵の砦
黒伯爵の砦にとらわれた3人・・・
不気味な音楽の中・・・途中で流れる勇ましい明るい曲はイシュトバーンのテーマ
明るく動き回る曲はノスフェラスのセムの少女スニのテーマです。
4. スタフォロスの戦い
思いっきりハードロックで戦闘!!
5. 辺境
ノスフェラスの砂漠のテーマ曲です。途中で流れる弦楽器はアフリカの民族楽器。
砂漠の中で蜃気楼がゆらゆら、イド(ゼリー状の化け物)もゆらゆら・・・一押しの曲
6. モンゴールの進軍
原作者さんと音楽家さんが「スターウォーズ帝国軍のテーマ」をモチーフにしたと
ライナーノートにありました。モンゴール軍、そしてモンゴール公国のテーマ曲です。
途中で流れる美しい曲は後に数奇な運命をたどるモンゴールの姫、アムネリスのイメージ。
7. 砂漠の民~セムとラゴン~
明るく軽快な曲はノスフェラスの蛮族セム族(類人猿に近い民族)のテーマ。
(スニがリンダにまとわりつくイメージがあります)
後半の重々しいテーマはノスフェラスの蛮族ラゴンの巨躯をイメージ。
8. 辺境の王者
ノスフェラスの王となったグインとその仲間たち、そしてノスフェラスの民達が
モンゴール軍と戦うさまを野性味あるロックで、
最後は夕日の中のグインのテーマ曲で〆!!
グインのアニメのOSTも凄かったんですが、
この原点のイメージアルバムがあったればこそ、
日本のファンタジーアニメ、否、アニメ音楽も重厚になっていったと思います。
後世にこの音楽が残した影響はあまりにも大きかった!!
グイン・サーガ・ワールド3
栗本薫以外の作家による「グイン・サーガ・ワールド」も、連載3回目と言う事で、どの作品も佳境に入ってきました。
特に、宵野ゆめの「宿命の宝冠」は、その文体と共に、そこに現出する世界が、まさに栗本薫の「グイン・サーガ」です。
謎を秘めた展開と、魔道ぽい占い師の妹の存在が、主人公の実直な逞しさを際立たせています。
いよいよ次回は、すべての謎が氷解し決着を見るのでしょうが、「グイン・サーガ外伝」らしい「外伝」になっています。
久美沙織の「星降る草原」は、ようやく本筋に入ってきた感じで、この作品がスカールとリーファの出会いと恋の行方を扱ったものであることがはっきりとしてきました。
こちらも、栗本薫に替わって書いているという感じで、良い雰囲気になってきました。
牧野修の「リアード武侠傳奇・伝」は、栗本薫の「外伝」とはちょっと雰囲気が違うのですが、これはこれでなかなか楽しく読むことが出来ます。
今岡清のエッセーは、栗本薫の「芝居」に取りつかれてゆく様子や、その破綻の状況。それでいて、彼女にとってなくてはならないものであった「芝居」と言うものとの関係が良く理解できる作品になっています。
このシリーズも3巻目になって、ようやく出版意図がはっきりとみえるようになってきた、そんな気がします。
金持ち父さん貧乏父さん
人生、お金持ちになることだけが全てだとは言い切れませんが、収入が多くなるほど、ローンなどで支出が増え、結果的に利息の支払いに追われることが多くなる人が多いのも事実だと思います。
この本の中で書かれている不動産投資は、金融危機に直面している今はペイする投資ではないと思います。ただ、”収入で「負債」を購入するのではなく「資産」となるものを購入する”という基本的な考えは、大人として最低限知っておくべきファイナンシャル・リテラシーだと思いました。
どのようなものを「資産」として購入するかについては、この本から学ぶことではなく自分で学び続けていかなければいけないようです・・・。預金として眠らせているお金を”活かす”ことを教えてくれるという点については充分役立つ本だと思います。
投資金が世界全体で減り続けている現在、素人が投資を行うのはかなり危険だと思いますが、学び続けることは大切だと思います。投資家になる人がどのような経験をしてきたのかについて知ることができ、楽しんで読むことができました。