「フラッシュダンス」オリジナル・サウンドトラック
この「フラッシュダンス」のサントラ大ヒット以降、やたらと人気アーティストを寄せ集めたサントラが流行ったが、単なる寄せ集めでバラバラ感ばかりが気になるものも少なくない。ジョルジオ・モロダーのプロデュースによるこのサントラは、映画をしっかりと立てているサントラだと思う。本来のサントラとしての役目をしっかり果たしており、アルバムのカラーも一つに統一されている。ジョルジオ・モロダーのこのしっかりとしたサントラ作りは、翌年の「メトロポリス」でも引き継がれている。
僕たちの洋楽ヒット Vol.12 1980~81
いまだに他でCD発売されていないジョーイ・スキャベリーの「アメリカン・ヒーローのテーマ(Believe Or Not)」とシェリル・ラッドの「ダンシング・アメリカン(Where Is Someone To Love Me)」が収録されているので買いました。ジョーイ・スキャベリーの「アメリカン・ヒーローのテーマ」はウイリアム・カット主演のテレビ・シリーズ「アメリカン・ヒーロー」のテーマ曲で日本でもヒットしましたが、TV版では聴けなかったフル・ヴァージョンで収録されており、間奏にはラリー・カールトンのソロ・ギターがフィーチャーされています。シェリル・ラッドの「ダンシング・アメリカン」はサントリー・ブランデーのCM曲として80年にヘヴィーローテーションで流れていました。どちらもシングル・ヒットでアルバムとしての人気はいまひとつ・・・だからアルバム単位でCD化されないのかもしれませんが、思い入れのある曲だけでもこうやってCD化されて本当に嬉しいです!・・・しかし、このジャケットのセンスは何とかならなかったのだろうか?!ブックレットの内側にも、このシリーズの年別のジャケット・イラストがわざわざカラーで収録されているけれど、それらのCDの収録曲を紹介しているわけでもなく、全く無意味。収録曲のシングル・ジャケット・ギャラリーにでもしてくれた方が良かった。曲の解説、歌詞、和訳はちゃんとしているので、その点はGOODです。収録内容に星5つ、ジャケット・センスで減点2つで、星3つにしておきます。
ミュージック・オブ・ザ・ミレニアム3
名前を見ただけでも、ビッグなアーティストが勢揃い!
CMやテレビなどで耳にしている曲ばかりで、QUEENのプロレスやスポー
ツ番組でもお馴染み「WE WILL ROCK YOU」、車のCMでかかっていた
ギターがかっこいいLenny Kravitzの「Rock and Roll is dead」、缶コ
ーヒーのCMで印象的だったDEEP PURPLEの名曲「BLACK NIGHT」、
PINK FLOYDの「MONEY」、こちらもCMでお馴染みブライアン・フェリーのどこか
魅惑な雰囲気のある「DON'T STOP THE DANCE」、JOHN LENNON
のエルトン・ジョンとのジョイント「Whatever Gets You Thru The
Night」、DAVID BOWIEの「Ashes to Ashes」なんかが入っているのも嬉しい。
チャートNO.1にもなったOlivia Newton Johnの「Physical」、少しダー
クなメロディーと力強い声が素敵なEurythmicsの「Sweet Dreams」、
Supremesのスイートでキュートな「BABY LOVE」、その他大物のJimi
Hendrix、Eric Clapton、DURAN DURAN 、StingがいたPOLICE、
U2、RADIOHEAD、Rod Stewart、名曲を数々出している Billy Joel、
マドンナ、ABBA、ライオネル・リッチー、ワムの曲などが収録されています。
どの曲も聴いた事がある曲なので、すごく楽しめるアルバムです。
選曲も見事です。
デュエット
芸歴50年以上のバーブラがスーパースター達と競演している豪華なデュエットアルバム。新曲も70年代ヒットの「コパカバーナ」で有名なバリー・マニロウや人気ドラマ「アリーmyラブ」で現在人気を確立した若手歌手ジュシュ・グローバンまで収録されていてもう言う事ありません。それに彼女のアルバム未収録の芸能界のドンであるフランク・シナトラとのデュエット曲。面白いところでは彼女自身二人でデュエットしてる71年にリリースした曲もあります。昔の曲もすべてデジタルリマスタリングされて新旧が判らないくらいすばらしいアルバムに仕上がっています。
VIDEO KILLED THE RADIO STAR 伝説のビデオ・メイカー ~ラッセル・マルケイ [DVD]
得意ジャンルが異なる3人のビデオ監督のセットですが、内容が密接にリンクしています。
アーティストが同じ話題を別角度から語る箇所も多く、3巻まとめて見ると理解力が深まること請け合いです。
MTVが次々ヒット曲を送り出した1980年代、ビデオ草創期のディレクターの業績を振り返る6回シリーズからの3本です。
ドキュメンタリー本編は25分×3回=わずか75分ですが、特典映像が約7時間半(VC約2時間半、インタビュー6時間)。
本編はディレクターの偉業を讃える路線でまとめられていますが、インタビューのアウトテイク部分では
アーティスト自身が、裏話のほかにビデオの功罪や衰退の原因まで語っており資料的な価値もあります。
「ベストヒットUSA」「ポッパーズMTV」などの洋楽番組を毎週見ていたファンには絶対のオススメです。