笑うな (新潮文庫)
反対に笑いたくなるのが、人間の悲しい性ではないじゃないでしょうか?
パンドラの箱しかり、鶴の恩返ししかり、禁断の木の実を食べたアダムとエヴァしかり、黄泉の国から連れ戻すまでイザナミの姿を見るなと言われたイザナギしかり・・・。
「こうするなよ」と釘を刺されても、人間も神々も過ちを犯してしまうのですから・・・。各国の伝説や神話に共通しているのも面白く、また悲しく感じられます。
表題作の「笑うな」の他にも、思わず顔をくしゃくしゃにしてしまうほどおかしなツツイワールドがてんこ盛りです。買ってソンはないですよ。
ただ一言注意なんですが、通勤・通学列車の中では極力読まないでくださいね。
時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)
後にNHK連続テレビドラマ「タイムトラベラー」、原田知世主演映画「時をかける少女」になったことで有名ですが、現時点で2001年までその時のトップアイドルの主演で何度かドラマ化されるなど、昭和40年初版のこの作品は不思議な人気を保っています。
おそらくは昭和30年代のお話なんでしょうが、中学校の様子など、現在とあまり違いませんし、今読んでもほとんど違和感は無いと思います。
ストーリーの展開は大変に面白く、スリルもあり、小説として十分に楽しめるものですが、現在の中学生よりやや大人っぽく感じる主人公の女の子の話し方や感じ方がなんだか可愛くて魅力があり、小説の女の子に恋する感じが味わえるかもしれません。
そして、同時に収録されている2編のSF短編がまた素晴らしい。「悪夢の真相」は深層心理学を、「果てしなき多元宇宙」は量子物理学分野でのユニークな考え方である多世界解釈を、平易にかつ面白く小説にすることに成功しています。科学をいかにもフィクション向けに捻じ曲げたという感じではないと思います。それでいて、やはり女の子の感情表現が上手いですね。筒井康隆さんって、(変な意味でなく)若い少女が大好きなのだと思います。
新春!LOVEストーリーズ [VHS]
モーニング娘。がすごくかわいくて、ストーリーも3つにわかれていているからあきないし、このドラマは何度見てもおもしろいから、まだ見ていない人がいたらぜったいおすすめします!
NHK少年ドラマ・アンソロジーI [DVD]
1972年の年明け早々に放映され5年生だった僕らのクラスのほぼ全員が観ていた最高傑作。日本全国の現アラフォーからアラフィフの人には絶対思い出ともよべるコンテンツでしょう。ああそれにしても全話もう一度観たい。しかしタイムトラベルなしにあのころに戻れないという仕掛けの中に僕らもみんな組み込まれていたのでしょうか?ある意味すごいドラマです。現実と思い出との境界があいまいになってきます。
brother&sister(初回限定盤)(DVD付)
イントロを聴いていると、昔のSOPHIAを思い出させるような
どこかなつかしい感じがしますが
聴いていると明らかに昔とは違う現在のSOPHIAとしての音楽を
感じさせられます。
高校を卒業した時特によく聴いていました。
終わりじゃなくここからまた始まるんだよって
そう言ってくれてる気がして、励まされました。