夏目友人帳 12 (花とゆめCOMICS)
つくりが粗いかな、と思ったお話は「幻の第一話」的存在でした。これを知って納得。
だって、最近のお話でつくりが粗いなんて思わないものね。
これだけ描写が上手なんだから、
あやかしみたいなファンタジーが出てこないものもかいて欲しいなあ、
なんて思ってみたり。
なるたる(3) (アフタヌーンKC (217))
政府の策略が発動。
謎の「竜」の正体を探るべく動き始める。
その罠にハマりそうなところに
味方かどうか
あやふやな男が登場。
謎は広がる一方です。
『日本人なのに日本車に乗らないやつはバカだ』
これ作者本人の意見でもあるのかなぁwww
4巻はAmazonには高価な古本しかなかったので
定価で買えるセブン&ワイで購入することにした。
早く届かないかな
なるたる(6) (アフタヌーンKC (254))
本巻は話の内容と重要な筋から全く外れた非常に異質な一冊。これ一冊だけの為にこの漫画買い揃えても良いぐらい異常にクオリティーが高い。アニメ版では描かれる事の無かった部分を(否。描けなかった部分を)深く知ることが出来るので。…ある優しくおとなしい少女が小学校で苛めを受ける。その苛める側、苛められる側、その取り巻きの人間模様と陰湿な手口と心理描写の見事さ。そしてその蹂躙された心の痛み、心の叫びを泣きたいぐらいに必死に叫びながら「絶望的」に無力で頼りにならない教師やクラスメート。…家庭内の著しい歪みと変質した兄妹関係によりサディズムの鬼のように精神の歪んだ苛める側の一人。片親違いの兄(ああなるにはこれ以外考えられない)に近親相姦。反吐の出る捩くれまくった精神と腐臭を上げる家庭環境「そのもの」の醜さ。…こういうのはたいてい親も腐ってる事が多いが…実の我が子の生き方をまるで所有物であるかの様に束縛し強制してそれまで必死に耐えてただ唯一の救いで光だったシイナへの「決定的な」ワンアクション。ついに「抑えていた全て」が爆発する。…そして最後の最後で「何故人を苛めてはいけないのか」「何故人を殺してはイケナイのか」を痛烈に問い掛ける。…重い一冊です。…私には「いじめ問題に加害者はいない。しいて言うならばその全てが私達歪んだ大人社会の鏡であり被害者ではなかろうか」という著者の鬼頭氏の潜在的メッセージ性を汲み取った。似たような事を巻末のコメントで著者の方も述べられています。私も同感です。
一度でも良い。未見の人は必ず観て欲しい。
私たち人間全てに共通する問題だと思うから。
人が組織をつくり組織が社会を築いている限り。
星五つ。