テラス
クリストファー・オリヴィウス(vo) アンドレアス・ニルソン(g) マルクス・ノーマン(g,b,key) ダーク・ヴェルビューレン(dr)
スウェーデン出身メロディック・ブラックメタル・バンド。前作から5年ぶりとなる、2012年6th。曲作りの段階でベースとドラムが相次いで脱退。ギターのマルクス・ノーマンがベースを兼任、ドラムはSoilworkのダーク・ヴェルビューレンがヘルプとして担当している。
1曲目からいきなりスローでヘヴィな曲から始まるが、2曲目からは壮絶なブラスビートで疾走。Naglfar最大の持ち味である、厳寒の荒野のような凍てつく雰囲気はますます冴えわたっている。
その他の疾走曲はいつも通りの素晴らしさ。それにミドル〜スロー曲の荘厳なドラマ性も、無常感あふれる歌詞と相まってこれでもかと聴き手の気持ちをを沈ませてくれる(笑) 素晴らしい。
殺気と絶望、そして決して逃れられぬ“死”を撒き散らしつつ、ドラマティックに展開する。まあもう少し、メロディに“クサさ”があってもいいのではとも思うけど…。
Teras
スウェーデンのメロディックブラックメタルバンド、ナグルファーの6tn。2012年作
シンセに頼らない正統的なメロディックブラックメタルを受け継ぐこのバンド、
本作もツインギターのリフとメロディックなフレーズを軸にしたスタイルであるが、
激しく疾走するパートをまじえつつ、ミドルテンポで重厚に聴かせる部分が増えた。
ブラックメタルとしてのプリミティブな暗黒性はさほどなく、しっかりと構築された楽曲は
ドラマティックなデスメタルとしても楽しめる。新鮮味はないがやはり高品質な作品だ。
Sheol
スウェーデン出身メロブラのナグルファーの3rdアルバム。ツインギターで奏でる正統派のメロディと暴虐の限りをつくすボーカルがうまくマッチし、なんとも言えない満足感を与えてくれる作品だ。全作中では最高傑作だろう。暴虐性だけ見れば、デスやゴアメタルなんかにも見劣りはしない。オススメは「Black God Aftermath」「Force Of Pandemonium」「Dawn Of Eternity」等など、とくに「Dawn~」はインストからつづく名曲で、これぞメロブラという感じである。ただ初心者には暴虐性が強すぎてあまりオススメできない。なるべくはじめはディムボガーのようなシンフォニックブラックを聞いて、慣れてきたらナグルファーを聞いたほうがよいだろう。絶対に良さがわかるはずだ。個人的には、メロブラファン必聴の一枚にこれを推したい。ナグルファー最高!