アベ・カエサル
遥か20年以上は前…もっとか?
それぐらい、とっくの昔に”廃盤”となっているのに
数多くのアナログゲーマー達が、たいへん面白い!ということで、
アンケートを取れば必ず上位にランキングされていた『幻』のゲームです。
BS日テレの『THEゲームナイト』で紹介されたのが、
きっかけだったのでしょうか?
ついに手に入れることが出来ました!!!
もう…ウルウル(泣)です。
Caesar 3 完全日本語版
ローマ帝国が大好きな古代歴史デップリな人にオススメ。現皇帝(シーザー)の命令の下、どんどん役職、統治する土地を移転して街を作り守り治める、たぶん気の短い人には向かないゲーム。
イマジニアにはぜひこれのXP対応版を作って貰いたいが無理なんだろうか。前作ではチャチかったCGが、素晴らしく細かくローマ時代を再現しているのが本バージョン。
最初は街というか村みたいなのを作り、それを治めることに重点が置かれているが、途中から他民族の襲撃、治安困難(笑)、シーザーからの無茶な要請、兵隊の派遣など、どんどん難度が上がる。必ず統治する場所を二箇所から選べるようになっていて、「危険は少ないが食べていくのが大変」だとか、「素晴らしい土地だが原住民がしょっちゅう暴動を起す」とか条件がついており、自分のやり方にあった土地を選ぶのもいいし、まったく違うタイプにもチャレンジできる。
一応クリアして次期皇帝となったが、一番難しかったのは「折り返し点」となる真ん中あたりのポスト。ここさえクリアできたら絶対に次期皇帝になれると思う。
とにかく、設定が前作より細かくなり、また描かれる街の人たちや建物もずっとリアルになり、愛着の沸くゲームだと思う。
ある意味、会社の経営者や政治家がやってみればいいのに、と思うくらい自分なりの「統治戦略」を持たないといけないゲーム。一筋縄ではできません。そしてシーザーのご機嫌取りも忘れずに。
真剣に復刻又は最新版が出るのを願う。
ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上) (新潮文庫)
前々作のハンニバル戦記と同様、本作品の山場とも言うべきユリウス・カエサルが登場する。本作を読むまで、私はカエサルについて全くと言っていいほど知らなかった。世界史で出てくるのはせいぜい「三頭政治」ぐらいのものだったと思う。何せイエス・キリストが生まれる前に既にヨーロッパには織田信長(?)の如きカエサルがいたのだから驚きである。彼は早くから元老院体制の崩壊をすでに予見していた人物であり、単純に言えば「私益が公益につながる」という信念の持ち主だったようだ。そしてローマ誕生から続いてきた元老院による共和政はカエサルによって終わりを迎えることになる。人によって好き嫌いがはっきりする人物かもしれないが、彼はまさに世界ではじめて変革を遂げた人物と言えるのではなかろうか。
カエサルくんとカレンダー (福音館の科学シリーズ)
内容については、みなさんの書いているように素晴らしくまとまっています。カレンダーの秘密について
難しいことも出てきますが、科学が苦手なお子さんでも楽しく読めると思います。
絵は、著者のデビュー作ということ。あるインタビューで、「こんとあき」「はじめてのおつかい」
の林明子さんの作品を参考にしたとありますが、まだまだ到底及びません。しかし、絵を良く見てみると、
なるほどいろいろな仕掛けが隠れています。たとえば、ジャケットを取ってみると……とか。段ボールとかですね。
さっと物語をなぞるだけでなく、絵本の本当の読み方を教えてくれる最近では数少ない絵本が
出て嬉しく思います。新人著者の今後に大いに期待です。