マジカノ 通常版 Vol.3 [DVD]
この巻に収録される第5話から虹原真鈴が登場する訳ですが、真鈴を説明いたしますと、
その萌属性はドジッ娘に分類される物であると思えます。
また、ドジッ娘とは、その不器用さからくるかわいらしさを萌える物を正統な物であると
考えられ、自分から意図的にそれを演出した場合は「小悪魔キャラ」と呼ばれる事になり
ますので、その様な根拠からも虹原真鈴はかなり正統なドジッ娘であると判断いたして
おります。
また、そのドジッ娘を演出する上で「ちょっとおバカ」を前面に打ち出すのが効果的だと
されております。(「ちょっと」が外れると「天然キャラ」に分類されるので)
その辺りの微妙なさじ加減が難しいのですがそこを見事にやり遂げている事にその評価が
高い要因であると考えています。
マジカノ 1 (マガジンZコミックス)
「マジカノ」が本当に面白いのかどうか不安な人は、まずアニメから見ることをお勧めします。
流れも原作に忠実になっているので、後で原作(つまり、これ)を読んだとき、齟齬が生じにくいです。
かく言う自分もアニメ見てはまったクチですが、何が面白いかと言えば、やはりこのギャグセンスだと思います。
1巻で言えば「ガソリンを垂れ流しながら走る車」……これはアメ車の風刺ですね。このように、ネタがよく練られている点を評価しています。
確かに画力は不足しているとは思います。しかしこういうのは「慣れ」なので、それ以上にストーリーを楽しんだもの勝ちではないでしょうか。
# アニメではより大衆受けする絵になっていますし。
繰り返しますが、初めての人はアニメから見てください。レンタルビデオ屋で7泊8日ならこれ買うより大抵安いでしょう。
肝心のストーリーですが、細部の「ありがちな」部分をどう見るかは別として、巻を追うごとに伏線が回収されるなど、きちんと全体の流れが考えられており(ここら辺が「ありがちな」作品と違うところ)、読んでいて感心してしまいます。
事前に決めた結末までの流れを遵守するってのは、連載が長期になってくると中々難しいところではあると思うので、今後どのように展開していくのかが楽しみです。
というわけで、「マジカノ」はストーリーで買う漫画です。「萌え」などはその引き立て役であり、これがメインになってはいません。なのでそれを期待していた方にとっては面白くないでしょう。
# この辺に何か、作者の「意図」が隠されているのではないかと。
マジカノ 9 (マガジンZコミックス)
さて、魔法が覚醒した春夫です。そこに魔の手が。8巻あたりからシリアスな内容になったかと思えばちゃんとトレーニングと称して学校の担任が現れ、春夫に特訓と称した車を洗車させます。それにちゃんと登場人物が笑わせてくれます。それにちゃんとパンチラもあります。さて、今後の展開がどうなるのか楽しみです。
マジカノ 7 (マガジンZコミックス)
(収録内容)
第36話 守護者の祈り、戦いの詩
第37話 魔宮姉妹-あゆみとみちる
第38話 賢者の秘宝
第39話 魔剣の極意
春生はのほほんとして頼りない中学生だったが自分が魔法使いだと知る。
魔法省から刺客が送られてきたりする。
あゆみ中心にいつも結果的におバカな展開になりがちだが、今巻は結構しっかりしたストーリー展開になっていた。
いつもながらコメディな展開ではあるが、刺客から狙われる理由が未来見の鏡から秘宝をとりだせるのは春生であることではないかということから宝探しがはじまり、その宝探しが今巻のメインとなっています。
私は、今巻ですきなところは、春生が「財産なんかより・・・家族なかよくするほうがずっとたいせつなことだ!」とか「間宮さん(あゆみのこと)が、傷つかずにすむならそれでいい」と中学生にしては結構言いづらい恥ずかしいことをサラッと言えるけど一番大切なところを押さえているのが結構この作品のいいところだと思う。
今巻は未来見の鏡の秘密が不完全に終わっています。続きが気になって仕方ありません。