コミック 銭 1巻 (Beam comix)
元々ファミコン雑誌等でゲーム業界の裏話からその他もろもろの
体験記を面白おかしく描いてきた著者が
ゲームセンター、漫画、コンビニなどの
ずばり「もうかるしくみ」を3人のキャラクターが紹介する、
という内容です。
普段身近な存在の裏事情が判り大変興味深く読めます。
が、少々マニアックな内容で何度か読まなければ詳しい事情は理解
できません。
気軽に読める漫画ではないですが、根気のある漫画好き(?)には
今までに無い新しい視点で斬新かつ興味深い内容です
マンガ 物理に強くなる (ブルーバックス)
高校の野球でエースで4番の松山さとるは勉強が出来ず、このままでは物理で赤点をとってしまう。そんなときに知り合った久保聡美は物理が得意。さとるは聡美に物理を教えてもらうことになるのだが…。
原作者は埼玉県の高校の物理教師。力学を中心に物理学を分かりやすく紹介する漫画作品です。
私自身、高校時代は文系学生で、数学や物理の類いには随分と苦労させられました。大学入試に必要なだけと割り切ってなんとか勉強したものですが、そのとき暗記した数式などはいまやすっかり忘却のかなたです。
しかし、30歳を越えた頃から、入試勉強ではない本当の知識というものに対して俄然強い興味がわき、と同時に高校時代の不明を恥じたものです。
以来こうした「漫画で学ぶ」式の書物を思い出したように手にします。
しかし今回は、物理の仕組みを垣間見ようと思って手にした書ではありましたが、生きるうえでの姿勢みたいなものを今一度思う機会も与えられた気がします。
本書の終盤でさとるはこう自分に言い聞かせます。
「大学受験のために嫌いな科目をバカ暗記する。(中略)目の前しか見ていない。
目の前だけを見てるんじゃなくてもっと先まで見ることができれば面白いんじゃないか。
本当に先のことを考えるなら今を楽しんでいないとダメってことかな」(221〜222頁)
人生のとばぐちに立ったばかりの高校生にはずっと先の人生にまで思いをはせることが難しいものです。だからこそ、聡美に出会う前のさとるのように近視眼的に「乗り切る」ことを考えがちです。
人生を半ば過ぎた今の私には、自身の高校時代のそんな無知を、許されることなら戒めてやりたい気持ちがあります。
限界集落温泉 2巻 (ビームコミックス)
前作「銭」をはじめ、どちらかというとレポート・ハウツー的な漫画を得意としてきた作者ですが、今作品は彼の長いキャリアの中でで培った情報が随所に生かされた、集大成的な作品になっています。また作者自身の実家における「限界集落」に近い生活体験が、リアリティを高めるのに大きく貢献しています。
2巻目ではイベントを成功に導くまでの綱渡りのハラハラ感、またその後の新たな「敵」の出現と、ストーリー展開に「緩み」がなく、一気に読ませます。
浅田次郎のテイストを強く感じるので、特に浅田ファンだったら是非読んで欲しい。面白いです。
僕と日本が震えた日 (リュウコミックス)
震災関連の本は読んだことがありませんが、みそさんが書かれたので読んでみました。
・東京から一番近い被災地・浦安の液状化の真面目なルポ
・震災による出版社の被害から明らかになったサバイバルな出版事情
・放射線の正しい計り方
これらは自分にとって真新しい情報でした。
特に放射線線量の計測器が市場に出回っていて、物理を専門としていない人でも入手できますが信用できるのかいろいろ不安がありましたが解消されました。
「復旧でなく復興」といわれていますが、現地の方々は「復旧」を願っているのを知り、復興と聞くたびに、思いにとめておきたい。
マンガ 化学式に強くなる (ブルーバックス)
私もこの本にでてくる高校生の幸ちゃんと同じように化学がさっぱりわかりませんでした。
「モルってなに?なんで10の23乗なの?わけわかんない。つまんない。勉強したくない。」
私も高校時代にはこんな風に考えてました。
でもこの本を読んだら化学に興味・関心を持つことが出来ました。
化学が大嫌いだった私に「化学って面白い!」って思わせることができたこの本は素晴らしいです。
この本は化学を学習するときの最初一冊としてオススメの一冊です。また学習参考書のマンガが面白いって言うのは前代未聞の凄いことじゃないでしょうか(言い過ぎですか?)。プロの漫画家の実力って凄すぎです。
もし私がこの本に高校時代出会っていたら理系の進路を選んでいたかもしれません。あと、数年早くこの本に出会いたかったです。
「化学って面白いんだ!」そう気づかせてくれたこの本は私の宝物です。