ホルスト:組曲「惑星」op.32[冥王星付] [DVD]
2002年1月にチェコのプラハで録音された、ポール・フリーマン指揮チェコ・ナショナル交響楽団によるイメージDVD(?)です(CDも発売中)。収録曲は…
●グスタ-ヴ・ホルスト(1874-1934):組曲《惑星》、Op.32
●コリン・マシューズ(1946- ):冥王星―再生をもたらすもの
です。
注目すべきは《冥王星》ですが、一聴したところ、やはり蛇足の感は拭えません。終わりの方に取って付けたように合唱が入るのもどうかと思います。しかし、組曲《惑星》のファンなら誰もが思った、「ホルストが冥王星を作曲していたらなぁ」という想いを叶えてくれたということで、貴重な録音であるといえるでしょう。
なお、このディスクにはライヴ映像は一切収録されておらず、最初から最後まで延々とCGが続きます。このCGですが、科学的正確さがない箇所が多々ある(自転の向きがころころ変わるetc.)ものの、『火星の人面岩(実在する)』『ハレー彗星(?)』『流星群』『ボイジャー』『馬頭星雲』『天王星の自転軸が横倒しになる場面』など、小技が効いています。特に、『火星・木星と多数の小惑星が公転する場面』は圧巻です。
この曲が作曲されてから数年後、冥王星は『惑星』から『準惑星』になった訳ですが、それによってこの曲の価値が減じた訳ではないことは言うまでもありません。何はともあれ、貴重なディスクです。
ガニメデの優しい巨人 (創元SF文庫)
傑作「星を継ぐもの」の続編で、三部作の二作目に当たる。前作に劣らない傑作。木星の衛星ガニメデに向かう宇宙探査船。そこにガニメデ側からの小型船が接着する。現れたのは、相対性理論によって2千5百万年前の昔から出現したガニメデ人達。
いわゆる宇宙人コンタクトものなのだが、"罪の子"である人間に対して慈愛の心で接するガニメデ人達の優しさに胸を打たれる。まさに、題名通りである。そして前作に引き続き、くだんの生物学者が大活躍し、地球人の起源の謎に遺伝子操作を織り込みながらより深く迫って行く。
本書が書かれた時点で衛星ガニメデ(現在でも生命の可能性が期待されている)に着目した作者の慧眼には感心するし、そのガニメデ人に優しさの原点を見る作者の善意は好ましい。壮大なSF的ロマンの中に心の交流を描き、更には本格の風味も味わえるという豪華な傑作。
Kenko 天体望遠鏡 Sky WALKER New SW-IIIPC デジタルアイピース付属 120163
6才の子供のリクエストでクリスマスプレゼントとして購入しましたが、子供はさわらせてもらえず、結局お父さんが楽しんでいます。
角度や倍率の調整がまだ慣れていないので時間がかかっていますが、きれいに見えたときは親子で奇声と歓声をあげています。
子供がもう少し大人になったら自分でも使ってくれるでしょう。
my Classics!
とにかくスゴいの一言、聴いてて鳥肌がたちました
クラシック曲のカヴァーばっかりしてるな!!とレビューがあったけど… 彼女オリジナル曲も沢山出しててタイアップ曲もかなり沢山あります、今まで出してきたアルバムも全部TOP10入りしてるので人気はあるのでは?こーゆうことも知らないくせに文句を言わないで欲しい
批判するのは自由だから勝手にしてれば良いけど嫌いなら聴かなければいいんじゃないんですか?
惑星(プラネッツ) Ultimate Edition
まさに"Ultimate"と呼ぶにふさわしい新譜です。
宇宙的な、自由自在の音色を奏でるシンセサイザーという楽器で、素敵な宇宙旅行を体験させてくれた、35年前の「惑星」。私にとっての惑星は、この時のトミタサウンド以外は考えられませんでした。ところが今回の惑星を聴き、その時の宇宙旅行は実は「ガラス越しに眺めていただけ」とすら思えます。ロケット野郎は、その後の35年間もずっと飛び続けていたんですね! 圧倒的な色彩感・没入感で、進化したトミタサウンドが目の前に迫ってきます。
リメイクに対する心配も全く無用でした。
シンセサイザー演奏の草分け的存在で、トミタと並んで引き合いに出されるワルターカーロスの「スイッチドオンバッハ」、最新機材を活用した2000年のリニューアル録音版は、技術の進歩により音質の良さ、表現の広さは格段に高まりましたが、当時初めて聴いた時の面白みは残念ながら感じられませんでした。しかしこの惑星は、当時のイメージを壊さないどころか、より更に深みを増し、当時を越えたワクワク感や驚き・楽しみを与えてくれます。
グレングールドのデビュー盤ゴルトベルク変奏曲、この演奏のキーストロークを全てデータ化し、現在のピアノと録音機材により高音質で「再演」された時にはびっくりしましたが、この「惑星」は、その時の驚きを更に越える感動だと思います。
トミタサウンドを知る人はみんな、是非聴いてもらいたい演奏です。