ゲイのボクから伝えたい 「好き」の?(ハテナ)がわかる本──みんなが知らないLGBT
年齢や経験を重ねていても、心のどこかに"もやもや"がある方も多いはず。
この本はそれを分かりやすく簡潔に記載されていて、自分自身の事の「?」もそうだが、他人から説明を求められた時に、この本を相手に読んで頂ければ、セクシャルマイノリティに関して理解して頂けると思います。
挿絵がとてもかわいい。
カミングアウト・レターズ
電車のなかで、昌志(27)と母(55)の往復書簡を読んで、涙が止まらなかった。「俺、ゲイやねん」と息子に告白されて、最初「母さん、俺、人を殺してしまった」と言われたみたいに怖かったという母が、「長生きして、世の中が変わるところを見届けなさい」とまで書くようになる。カミングアウトをめぐる恐れと不安、絶望と葛藤を乗り超えて、親と子が、こんなにも誠実に、こんなにも深く、わかり合えるのかと驚き、強い感銘を受けた。カミングアウトは、自分のセクシュアリティを相手に言っておしまい、ではない。違いを認識したところから始まる、他者との信頼構築の作業なのだ。本書はその真実を、カミングアウトする側にもされる側にも、実にていねいに伝えている。