東京六大学の歌
この音源、かなり前、何十年も前によく聞いていたことがあります。まだCDとか世の中
に無い、私が早稲田大学入学前、お勉強をしている頃でした。
(大学受験に関する当時の日経短波ラジオ「合格一本道」で録ったのかな。)
「早稲田大学校歌(都の西北)」の3番の部分の盛り上がりがすごいです。1番、2番が
終わり、3番の「あれ見よ・・」から数オクターブ上がります。今まで、都の西北のCD
は何種類か聞いたことがありますが、これが実にいい!1番いいんじゃないかと思います。
5歳になったヒロちゃんは、最近、パパと同じ大学に行きたいとか言い出し、早稲田大学
の校歌と「紺碧の空」の(ワセダ、ワセダ・・)の部分を口づさむことが多くなり、パパ
として、一緒に歌うCDになっています。
約10年後かな。CDに入っている最後の2曲もしっかり覚えて、3千人以上が集まった
日本武道館でパパも一緒に歌いたいな。(早稲田大もいいけど)
日本人の英語 (岩波新書)
本書は非常に面白く一日で読み終えてしまった。1988年に第一刷が出ているが、2004年時点で51刷!支持されているのが分かる。最初に出版されて、かなり経つが中身は現在においてもかなり有益だ。英語を勉強している人ならば、なんとなく説明は難しいが、前置詞の使い分けはできるが、その理由を説明しろと言われても難しい。なんとなく英文を読み続けていくことで、身に着けていくものであるが、この本を読むとなるほど!と感心してしまう。私はとくにoverとaroundの項が感心した。また、完了形と完了進行形の感覚は、日本人ではなかなか表現することのできないものだろう。それも、丁寧に説明してくれている。天晴れ!
藤山一郎全曲集
藤山さんが亡くなってもう17年も経つのですね。
私の父が藤山一郎さんの大ファンでした。
子どもだった私は「真面目な歌い手さん」という印象しか持たなかったのですが、
父の影響で藤山一郎さんを好きになりました。
正統派の歌手といえるのではないでしょうか。
一音一音がはっきりしていますし、東京人らしい美しい鼻濁音ですね。
歌に限らず話し言葉でも、姿勢を正して美しい言葉を美しく使いたいと思います。
動画で、藤山さんの姿を懐かしく見ています。
あの、きらきらした目も大好きでした。
学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)
あの齋藤孝氏があの福沢諭吉のベストセラーを現代語訳した一冊。
あまりにも有名な一説「天は人の上に…」は小学生でも諳んじられるのですが、それでは、その原典を読んだ人はどのくらいいるのか?という著者の問題意識から本書は生まれました。た。もちろん、私も未読でしたが、その理由のひとつには、この手の本で定番ともいえる岩波文庫がどうにも手に取りにくい(読みにくい)というのがあったように思います。
本書では、齋藤氏の表現がかなりくだけていて、現代に書かれたかのような錯覚に陥るほど読みやすいです(どこまで原典に忠実な表現なのかは私には分かりませんが)。しかし、そう思わせるのは訳文よりもむしろ書かれている内容がすばらしいからに他なりません。
ついこの間までサムライの時代だった明治初期に、これだけの思想と表現力をもつ人間が日本に現れたというのはある意味では奇跡のように思います。
表題のイメージから「勉強が大事ですよ」的な内容かと思いきや、人が生まれながらに平等であるという有名な一説以外にも、国民と国家の関係、法治主義国家の理想まで語られている秀逸な評論文であり、かつ、自己啓発的な側面ももった内容になっています。
日本人が日本人としての誇りと義務感をもって世界の一員として生きるべし、と教えてくれている本書。中高生の教科書には必掲だと思うくらい、若い人に是非読んで欲しい一冊です。
李香蘭(山口淑子)全曲集
◆懐メロアルバムにありがちな、懐古趣味やチープ感が殆どなく(←他の歌手のCD紹介さえなければ完璧だった!)、帯の体裁や盤面デザインも含めて、格調高いCDである。
ブックレットは、各曲の歌詞に短い解説が付されたものだが、手抜き感は全くない。逆に作り手の熱意が滲み出ている。
◆厳選された22曲のうち、『紅い睡蓮』『迎春歌』の2曲は、1989年に出ているCDでは、一部歌詞が省略されていましたが、このCDでは省略なしの完全版がおさめられています!!
◆李香蘭=山口淑子の気品溢れる歌唱は、録音から半世紀を経てもなお、心打つものがある。
私は2007年の今になって、この人の歌を初めて聴いたのだが、このCDに惚れて、入手可能な彼女の他のCDを一気に集めてしまった。汗。
さらに、この人の波乱の半生を知ってビックリ。笑。
はい。このCDに惚れたのは、彼女の半生を知る前です。
このCDには、中国人?李香蘭がなぜ日本人?山口淑子なのか…ということの説明もありませんから。
もし先に、戦中戦後の話を知ってしまっていたら、私は色眼鏡で見て(聴いて)しまっていたことでしょう。
というか、聴いてすらないかもしれない。大汗。
その意味では、彼女のまとまった曲集としてこのCDを最初に買ったのは、運が良かったと思わざるをえないですねー。
いやあ。2007年後半のマイブームNo.1は彼女の歌声です♪
◆ジリパチノイズはありますが、同時代のクラシックの…オケやピアノ録音とは比較にならないほど、良い音質です★
(まあ、オケやピアノは当時の機材では録音が難しいから…)