心理学―心のはたらきを知る (コンパクト新心理学ライブラリ)
心理学的現象について、平易な文章で分かりやすく、図や表を用いながら書かれてあるので、学生にはもってこいの本である。心理学を初めて学ぶ人にはぜひ読んでもらいたい1冊である。
ヒットを生む商品企画七つ道具 すぐできる編 (商品企画七つ道具実践シリーズ)
前2冊を補う形で、実例やQ&Aをまとめた一冊。
商品企画七つ道具を理解するには、前2書に続けて、
この本も読んだ方が良いと思うのですが、
内容の割に、やや値段が高めなのが、気になるところです。
ヒットを生む商品企画七つ道具 よくわかる編 (商品企画七つ道具実践シリーズ)
理系のものですが、QC検定の試験範囲という事で本書を購入。
本書は、商品企画をKKDにたよらず、システマチックに行うための手法として7つ道具(P7と言うらしいです。)を設定してあります。
QC手法というと、QC7つ道具、新QC7つ道具がありますが、
本書の7つ道具は7つの道具が独立で存在しているのではなく(要所要所で使い分けるものではなく)
一連の作業として7つ道具を設定してあり、相互に強い関係が成立しています。
本書の内容はP7を説明してあるのですが、
P7の手法それぞれが深く専門的なものであるにもかかわらず、200頁ほどに集約して書かれています。
7つ道具の説明があるわけではなく、使い方を例にとりながら手順と気をつける点の説明に終始しています。
なので、判りやすいと言えば判りやすいですが、イメージを掴む為の本となっています。
それなりに理解するためには、予備知識が必要だろうと思われます。
商品企画なのでマーケティングの知識とか、多変量解析等の知識です。
予備知識のある人にとっては、P7の入門本として有効だろうと思いますが、無い人には少々難解かもしれません。
まず、アンケート調査や多変量解析についての入門的な知識をつけてから読むことをお勧めします。
喫茶ロック ビクター編
まさにグッドメロの宝庫です。古いけど決して古くない。むしろ80年代生まれの自分にはかなり新鮮です。本当ならばレコード屋で一枚一枚探さなければ聴けなかったであろうはずの音源がコンピになって、こんなありがたい時代に生まれた事に感謝です。おススメはメイプル・リーフと竹千代。グッドメロディー大好きな方におススメいたします!!!
俺たちのフォーク! ~フォーエバー~
フォーク・ソング・ブームは私の記憶では、世の中の騒乱とともに生まれ育ったように感じています。丁度1970年の安保前後でした。前年の69年に東大の安田講堂が全学連によって封鎖され、海の向こうのベトナムではアメリカが泥沼の闘いを繰り広げていました。学生の反戦活動が世界的な潮流となっていた頃です。
一方日本経済は70年の万博を目前に控え空前の好景気を得ていた時代です。
フォークが若者の歌となった時代背景として、騒乱というのが一つのキーワードになりそうです。連帯という言葉も大切にしなくてはいけません。音楽を聴く側の態度もそうでしたから、まして歌い手は自分の立つ位置を明確にする必要があったわけです。
思想信条において、自分の考えがなければ他から糾弾される時代でありました。歌も同様です。
それゆえ、フォークというのは必ず明確なメッセージが伴ったわけです。
歌謡曲は作詞家がいて作曲家がいましたが、フォークは基本的に自分達が作詞作曲したものを歌っている形態でした。ショービジネスの世界とは別のアングラでマイナーな会場が主な活動の場でした。フォーク・ソングの伝播は、口コミであり、ミニコミであり、深夜放送でした。
それらを俯瞰して眺めた時に、この2枚組のCDに収録された曲が「フォーク」のメインストリームかどうかは判断に迷うところです。1枚目は問題ありませんし、2枚目のいくつかの曲も大切だと判断しています。
つまりもう少しコンセプトを明確にして厳選した選曲なら、万人が納得するようなアルバムになったと思いますし、少し惜しい気がしました。
もっとも珍しい曲が収録されていますので、この企画の独自性も評価しなくてはいけませんが。