太陽の塔 (新潮文庫)
主人公はひたすら傲慢不遜でその上やってることはただのストーカーなのだが、長篇一本通して読者に嫌悪感をまったく催させない微妙な匙加減がほんとすごい。
インテリストーカーをこれほど愛すべき存在として描出する筆力とバランス感覚は見事としか言いようがない。
主人公の持つ傲慢さや過剰な自意識は学生時代の男子ならばだれでも通過するものとして共感できるように描かれているし、やってることの悲壮さや惨めさもユーモアにまで見事に昇華している。
どちらのマイナス要素をも作品内でプラス要素に転換しているのだ。
文体も非常に面白い。意図的に前時代的な文体で面白みを引き出す手法なのだが、巧いなあ。
単なる思いつきだけで、ここまでの長篇を書ききれるものではない。確かな文章力、豊富な語彙、知識、教養がバックボーンにあって初めて書ける馬鹿小説。
知識や教養、洞察力が不毛な方面に活かされているのは主人公だけでなく、この作品構造自体についても通じている。
しかし不毛さを突き詰めるとひとつの芸として成立するという好例でもあり、同時に主人公同様に悶々と日々懊悩する底辺インテリたちの希望でもある逸品。
ドルアーガの塔 ~the Recovery of BABYLIM~ スターターパッケージ
プレオープンβテスト(2008・2/29〜3/5)に参加してきました。
プレイした感想は「ゆったりとしたFFXI」って感じでしたね。
テストということもあるし、みんな手探りでプレイしているので
ギスギスしたイヤな感じはしないのでしょう。
グラフィックは最新のゲームとは程遠い出来ではありますし、
マウス一つで殆んどの操作を行なう難解さも相まって
とっつきにくさは確かにあり、
設定自体は大雑把だけど、妙なところのステータスは緻密で
それに対しての説明が殆んど無し・・といった様に、
初心者には優しくないかもしれません。
(まあ、元のゲームもそうでしたが)
しかしパーティープレイが出来るようになると、
自分のキャラがどういう事を求められているのかが解ってきますし、
馴れてくるとマウスだけの操作も苦どころか楽しくなってきました。
ここまでくると、グラフィックの荒さ等は、まったく気にならず
最後の2日は貫徹です。ちょっとヤバいぐらいの中毒性があります。
ゲームで徹夜したのは5年ぶりかも・・^^;
で、今回のスターターパッケージですが
基本無料ゲームなので、正直なくても出来ます。
しかし、βテスト中に課金アイテム5P分を貰い、好きなアイテムを買う事が出来た中に
「イシターの慈愛」というアイテムがありました。
経験値を24時間、通常の2倍にしてくれるものだったのですが、
これを使うとサクサクとLv(レベル)が上がるのです。
このアイテムは買うのに1P必要でしたが、
スターターパッケージには30日券が入っています。
この他にも「バーサグの知恵」(ドロップ率アップ)と「ハタリの道具袋」(商人系)という効果もあるようです。
これはテストには無かったので、よくは解りませんが
これも個別に買ったとき1Pかかるとするならば30日券には相当の価値があるのかも知れません。
それに移動速度アップアイテムに、ワープアイテム。
このゲームはエリアの移動に相当の時間を要します。
パーティープレイをしている最中に死亡してしまい、間違って街まで戻ってしまったら・・
パーティーメンバーを何十分と待たせてしまうかもしれません。
そういう時の保険に、数個持っているのはエチケットだと思います。
カイのなりきり〜は、おまけでしかありませんが
限定5000着のコスチュームだと思えば
優越感がある・・かもしれませんね。
でも、これが無くてもゲームは始められるので、星3個にしておきます。
Ultra2000 ドルアーガの塔
オリジナルそのまんま。というかオリジナルそのまんま移植はこれのみか?!(ナムコのPC版のシリーズ集には収録されているけど)コンティニュー、セーブできないんだけど、それができない緊張感も当時そのままの移植ですね。ファミコン版をイメージしているのは間違いです。アーケード版はおもしろいんです。
ドラマCD ドルアーガの塔 ~the fork of URUK~
前作「Spoon of URUK」以上に、笑える展開が多いと思います。
黒ギルガメスの成金シスコンキャラとか、はまってます。
個人的には「ヘナロに無理なお願い」が好きですね。
ヘナロの、ちょっと流されやすい雰囲気が、こういうオチにるなるとは・・・
それから、最後にTVシリーズの後日談的なエピソードが入ります。
短い内容ですが、何かこう、安心してホッとできる「シリーズ完結部」です。
ぜひお聴きを。
ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ 不思議のダンジョン
某中古店で500円で購入。不思議のダンジョンがやりたくなって評判が芳しくないが値段的には安いので購入。ヤンガスと迷ったが999階というヤンガスはごめんこうむるので、これにした。不思議のダンジョンはトルネコ3のみプレイで、しょこたんの本(貪欲☆ラジオ)からかなり興味がわいた。死ぬとアイテム、所持金が削られる痛さを痛感している。まだ中盤だが結構面白い。
慎重な判断が求められフェザーで窮地を脱出出来るのが戦闘途中でもイケるので良いと思います。マップの視界の悪さですが、強敵といきなりバッタリと会う怖さは確かに辛いですね。