ウズベック・クロアチア・ケララ紀行―社会主義の三つの顔 (岩波新書 青版)
復刊されていたので慌てて購入して一読。別の評者も指摘されていましたが、45年前の著作とは思えない鋭い分析。この著作が並みの旅行記と違うところは、きちんと数字を示して状況を分析していること、謙虚な仕方ではあるが現地の人々とちゃんと議論をしていること。
羊の歌を学生時代に読んだきりでほんとに久しぶりに加藤周一さんの著作を読んだ次第ですが、やはり確固とした姿勢・原則を持った人の言うことは違います。
その後のユーゴやウズベックの事態を加藤さんがどのように考えていたのか、知りたくなりましたね。
イスラム世界おもしろ見聞録
チュニジア、リビア、エジプト、イスラム世界が民主化要求で揺れている。
本書は『イスラム世界おもしろ見聞録』という知恵もセンスも全く感じられないタイトルだが、
そこで怯んではいけない、中身は充実しているのだから。
初めて知った話
ムスリム同胞団の敬虔なイスラム教徒によれば、「ジンミー(被保護民)」というイスラムの概念は
非常に崇高なもので、これは、ユダヤ教徒やキリスト教徒を同じルーツの宗教の信者として、
イスラムの民は保護しなければならない。 という考えである。
このジンミー、広がればいいのに。
地球のどこかの秘境から!? 不思議を求めて世界を旅する、泣き笑い4万キロ
お茶の間の人気番組「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターとして活躍されている著者が世界のあっちこちを飛び回って、見て感じたところを楽しく紹介しています。
その中でも、ヒマラヤ登山は圧巻であり、番組撮影のために高地難所を人力で懸命に登りきっていく裏側を現地の人々と触れ合いながらレポートしたものです。
不思議発見を求めて、苛酷な自然環境であってもガッツを持って、前向きに世界中を飛び回っている様子がよく分かります。
それはそれで、とてもハードスケジュールでバイタリティーのある活躍ぶりですが、本書は、そういった旅に触れながら、著者の心の中を垣間見ることができます。
後半へと読み進むうちに、諸岡さんの秘めたる内側、「心の旅!ふしぎ発見!」というメンタルなものにテーマが移り変わっており、ほんとに不思議な本ですね。
ウズベク語初級―ウズベキスタンへの招待
200ページと一見うすい本ですが、
少数言語で、CDがついていてこの価格はお買い得!
ウズベク語を始める方にはぴったりです!
ウズベクスタンへ旅行に行く方にもいいかもしれません。
キリル文字にはあまり説明がないので、慣れるには、図書館で
ロシア語の本を借りてきて文字のところだけ補強するといいと
でしょう。
チュルク語系の言語で、確かにウイグル語とも似ています。
ウイグル語には現在、初級のいい教科書がありません。
本当はウイグル語自体の勉強からはじめたほうがいいのですが、
音声教材がないため、日本在住でウイグル語を独学したい人には、
この本が参考になると思います。