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ウズベク語初級―ウズベキスタンへの招待 Of the few books available on this topic in any of the languages I can read, I am very happy I chose this one. The explanations are clear, and the examples well described by the Japanese text. There are grammatical explanations, sample dialogues, and brief practice sections (with answers) throughout. This can bring a new learner to a good position readily, with practice.

Challenges to some readers may be:
- without some language background (e.g. what is a voiced consonant?), one would have to rely on examples more.
- only some sections are printed in romanized text; get used to the Cyrillic!
- the audio recordings can be quite fast to follow along.
- some additional cultural context would be relevant.

ウズベック・クロアチア・ケララ紀行―社会主義の三つの顔 (岩波新書 青版) 1958年から59年にかけて、加藤周一はソ連成立40年後のウズベック共和国を訪問し、ユーゴ建国15年後のクロアチア、選挙で初めて共産党政権が成立して2年後のインドケララ州を訪れる。その紀行文を書いたあと「あとがき」において氏は、社会主義諸国の経済的発展は後戻りしないだろう、いっぽう米英は社会主義的政策を強めるだろう、よって「冷戦は現実によっていつか追い越されるほかは無いだろう」と予測する。59年に出版されたこの本の予測は、少し修正を加えてその30年後に実現した。

氏は文学者であり、文明批評家であり、旅人である。決して国際政治学者でもなければ、哲学者でもない。「非専門の専門家」として50年代のこの三つの社会主義政権を厳しく暖かく紹介している。できるだけ客観的な叙述には気を付けながら、この三つの政権には基本的には好意的だ。この三つの政権はやがて崩壊する。しかしそれは氏の見方が甘かったからではない。この当時の専門家の誰がその後の「崩壊」を予測できただろうか。一連の出来事は基本的にはあの小さな地域の責任ではなく、もっと大きな「流れ」のせいだったのだろう。

社会主義政権の中の意外とも思える「自由」の大きさ、日本の実態とあまりかけ離れてはいない「貧乏」の状態、一方で「教育の充実」、「飛躍的な経済の発展」。氏が見たのは、あり得たかもしれない社会主義諸国のもう一つの「未来」だったのかもしれない。

この作品の大部分は氏の著作集には収録されれていない文章である。しかもこの本自体は長い事絶版状態であった。私はこの本に初めて触れ、青年加藤周一のみずみずしい感覚に感心した。


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