ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2)
「神は死んだ」や「超人」といった語句を社会科で学んだのみで、著書に実際に触れることのないまま40歳を過ぎてしまった私ですが、今回初めて本書を通読し、その思想の一端に触れることができました。
本書は、第1部から第4部までの4部構成ですが、長らく山に籠もっていたツァラトゥストラが30歳となり、山を下りて、民衆や弟子に語りかけるという展開の物語形式となっていることに注目です。
いわゆる哲学書と違い、その詩的とも言える文体は、「哲学」なんて難しそう、と敬遠している方でも、読みやすい内容になっていると思います。
キリスト教を基底とした人生観が崩れた19世紀の西洋、という時代背景を押さえておけば、高校生でも完読することは可能な書物であると感じています。
本書では、上・下巻とも巻末にかなり詳細な解説が付いており、ニーチェの思想に初めて触れる方であれば、先にこの解説を読んでから、本文を読むという読み方でも良いのではないでしょうか。
その思想性については、多くの解説書や研究書が出ているので、そちらに譲るとして、私は、「2001年宇宙の旅」という映画との関連で感想を述べます。
1968年公開のこのSF映画、オープニングテーマが「ツァラトゥストラはかく語りき」という曲であることから推察されるとおり、ニーチェの思想に影響を受けていると思ってはいたのですが、本書を読んで、これは「ニーチェの思想」そのものの映画化と言ってもよいのではないか、と思いました。
映画の物語展開の鍵となる「謎の石版」、これが本書では、「民族の善を刻んだ石の板」が登場しますし、映画に登場する「スター・チャイルド」も、本書でたびたび語られる「子ども」と関連があるようです。
そもそもラストシーンが「超人」を映像化したものでないか…。
若いうちに触れておいて、決して損はない、偉大な思想だと痛感した次第です。
EARTH
誤解を受けやすいバンドというか、誤解を受けることを
覚悟の上で曲を出してるバンドというべきなのかなぁ。。
(むしろ誤解ではない??)
以前、「幻の命」をカラオケで歌ったら友達にドン引きされました。苦笑
私はメロディとボーカルの深瀬さんの声が綺麗で、、
「亡くなった命が、存在しなかったことにしたくない」想いで作ったこの曲は
嫌いじゃないんですけどね。。
『天使の声、ポップなメロディ、重い歌詞』
世界の終わりを説明するならこの3つが浮かびます。
ボーカルの深瀬さんの透明感のある声は、中性的で天使みたいだぁと感じます。
アルバム全体を通して過激な内容を歌っていますが、人間の存在や行為が
植物や動物を苦しめているってことを言いたいんだと思います。
キーボードの藤崎さんが、ボーカルの深瀬さんのことを
「植物とか小さなものの声が気になってしまうタイプ」と説明してました。
私はボーカルの深瀬さんは優しい人だと思うので、歌詞の書き方を変えれば
こんなに誤解を受けないのでは?と思うんですが、無理矢理変えてしまうのは
「世界の終わり」というバンドの個性も消してしまうことになるし・・・。
人によってはやっぱりショックも受けるかも。
でも、世界の終わりの音楽を生で聞く機会があれば、
素直に私は深瀬さんの綺麗な声を1度は聞いてみたいです☆
今後の活動を見守りたいと思います☆
ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)
キャッチャー・イン・ザ・ライは高1の頃に読んだのが最初で、当時何か特別胸を打たれたとかそんな事はなかったけれど、それ以来ずっと愛読書のうちの一冊になってます。
時節を超えて読むたびにコールドフィードとの距離は近づき、彼から吐き出される心の叫びが、よりリアルな感覚となって自分に訴えてきました。
人それぞれ歳に関係なく、日々何を感じて、見て、吸収してきたかによって、コールドフィードはより繊細なガラス細工となって時にもろくも鋭い凶器になったりしながら、きらきらと、どんなにか細い光をも捕らえ二とない色を反射し、私たちを惹き付け続けることだと思います。
あとこれは個人的な意見ですが、私は野崎氏、村上(春樹)氏の訳どちらでも読んだのですが、野崎氏の訳のほうが的確にコールドフィードのキャラクターを表せているんではないかと思いました。村上氏のコールドフィードは、どこかぎこちなさが残っているように感じます。
野崎氏の訳のほうが、主人公のしゃべり方のくずし加減がちょうどいいんではないでしょうか。
当たり前ですが、洋書は訳によってかなり内容もかわって見えますし、読む側に与える印象も違ってくるので、慎重に翻訳物は選んだほうがいいと思い、触れておきました。
YOSHIKI/佳樹
本の構成(話の持っていき方)が非常にうまく、YOSHIKIさん個人のことだけでなく、X JAPANの変遷についても理解しやすくなっています。
また、中高期の素行の悪さ、個人的な理由による仕事のドタキャン、GLAYとの確執など、本来であれば伏せていたいような要素も包み隠さずに明らかにしている点は凄いなと感じました。一般的なアーティスト本よりも真摯な姿勢でXJPANおよびYOSHIKI個人というものに向き合っているという印象を受けました。
上記のように、本としての出来は素晴らしいんですが、作中で語られるYOSHIKIさんの姿にドン引きします。
教師への反抗&学校施設の破壊行為(そんなに嫌なら退学をすればいいのにそれをしない…)、ライブ会場の破壊、打ち上げ会場の破壊、親への金の無心、仕事の放棄(ドタキャン)など、一人の人間として褒められたものではない。また、降りかかったとされる不幸も、他人の気持ちを顧みないYOSHIKIさん自体が招いた自業自得だろうという気がしました。
個人的には周囲の人間を振り回して不幸にするタイプの人間としか感じられませんでしたね。
読んでいても賛同できない。結果として、結構不快な気持になります。本としての出来はいいんですが、YOSHIKIさん個人の性格を受け入れることができない。いろいろなことを我慢しながら真面目に働いているようなサラリーマンやOLといった人たちは、読むと不快な気持になると思います。
※ファンの人には申し訳ないですが、ファンじゃない人が読んだら、こんな感想だと思いますよ。
黒子のバスケ 4 (ジャンプコミックス)
バスケ好きだと読んじゃいます
やんわり読んでもらえば面白いはず あんなん有り得ないなんて思うとつまらなくなっちゃいます
ただいくら練習しても3P下手くそだった自分からしたら緑間には退場してもらいたい