トランスフォーメーション
2008年、Tal Wilkenfeldの1stアルバムです。
天才ベーシストというと、やはりテクニックに目がいきがちなのですが、
彼女の場合、テクは「上の下」くらいだと思います。
で、それよりも、遥かに素晴らしいのが、「音選びのセンス」!
ベースラインの取り方で、曲に色々な響き・表情を与えてしまいます。
「ベースラインと曲との関係」という音楽的な分野での、天才だと思います。
全曲インスト・フュージョン風です。
「フュージョン・ファン」「ベース・ファン」に、オススメです。
(素晴らしいキャラの彼女が、より素晴らしいアルバムを作るのを期待して、星1つ、ノリシロを残しておきました。)
(参考)
レコーディング・メンバーは、
Tal Wilkenfeld (B), Wayne Krantz (G), Geoffrey Keezer (Piano), Keith Carlock (Dr), Seamus Blake (Tenor Sax)
ゲストで、
Samuel Torres (Per on tr.3), Oteil Burbridge (Bass Melody on tr.6) です。
Transformation
このCDを冷静に判断するなら★4つがいい所だろう。すべてにそつ無くうまくまとめている。
ちょっと懐かしい感じがするジャズフュージョン系だが、聴いていて興奮はしないが寛げる。
作曲・編曲も彼女らしいが、そこら辺には才能を感じる。ジャコに影響を受けたらしいが、
音色もフレッテッドに関わらず、とりあえずそんな感じにはなっている。
が、21歳・女の子・ベース始めて3年、と言うような枕詞を抜きにするならば、もっとうまいベースは居ると思う。
多分、多くの人達がベックとのライブを見てファンになったと思うが、ポイントは彼女の
ベースとしての才能+彼女のキャラクターなのだ。(これは意外と重要!)
ベックもカリウタも演奏中何故かやたらと彼女とアイコンタクトをとっているが、
その都度彼女は笑い顔で返すのだ。オヤジにとってこの「萌え」キャラクターはたまらない。
彼女の笑顔を返されたオヤジ達はもうひたすら一生懸命頑張る結果となる(笑)
現在のベックバンドの素晴らしさは、彼女のキャラクターも大いなる一因である。
これも一種の才能だね。あっ、CDレビューとはずれてすんません><
ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラヴ [DVD]
ただ、もう最高。すごいおすすめ。
ベックが堪能できます。
(インタビュー!!もついてます。)
こんなにベックってお茶目だったんだ、と思わされるほど楽しそうに演奏しています。
それにしても若々しい。スタイルも顔つきも若いときとそれほど変わっていない。
やはり、可愛いタル嬢が刺激になっているのかな。今回は2人の女性ボーカルもいるし。
メンバーがインタビュー(これがまた貴重!!)で語っている通り、ベックは唯一無二のテクニックと個性を持っていながら、適度な親しみやすさを忘れずにほんと楽しませてくれる。
こんなクラブでベックを見れるなんてうらやましい。
このDVDを買って本当に良かった。