大相撲力士名鑑 平成21年度
本書には
各部屋ごとに所属する力士、親方、行司、呼出、床山の名前や
簡単なプロフィール
それに、十両以上の力士が化粧まわしをつけた写真や
昨年の各場所の結果などが掲載されています。
はじめのうち、目に入るのは
テレビでよく見る力士や親方ですが
しばらくすると、
気になり始めるのが
名前や顔を知らない若い行事や呼び出し、そして床山
10代の半ばで肉体的にも、精神的にも重圧の多いと思われる角界
しかも、その裏方になることを決意し
日々努力をしている人たち
あるいは、長年裏方として
自らの職責を果たしてきた方々
こうした人々のことを思うと
目頭が熱くなります
そしてそれだけに、
この本にも立派な化粧回しをつけた写真が、掲載されているにもかかわらず
くだらない理由で相撲界を去る人がいることが
本当に悲しく感じました
ちょっとでもお相撲がある方には
まさに必携といえる本書
この本があれば、
今年一年間のお相撲を、いっそう楽しむことができますよ☆☆
陽のあたる場所から [DVD]
若くて聡明な女医、コーラ。入院している、全く話さないロアに興味?を抱き、
治療を試みます。どこから来たのか、身元も全く分からないロアですが、
次第にコーラに心を開きます。そんな矢先、ロアは身元が判明し、故郷の
アイスランドへと強制送還されてしまいます。
まだ治療は終わっていない・・・とコーラは単身、アイスランドに渡ります・・・
再会しても知らん顔のロア、アイスランドの凍てつく寒さ、現地の言葉も分からない。
そんななかで、挫折感を感じながらもロアの医師であろうとするコーラはステキです。
ロアとコーラの関係は言うまでもなく、アイスランドでコーラが経験したことが、おそらく
彼女の医師としての経験値をあげたのではないかというあたりも見所です。
YesかNoかでは判断しがたいラストですが、そういった観点で見ると納得できる。
万人受けはしないと思いますが、見たら何か感じることがあると思います。オススメ。
MISIA GREATEST HITS
MISIAはデビュー当時から歌唱力があり、聴かせるシンガーだと思って注目していました。今の日本の歌姫たちの元祖は、彼女だと、私は思っています。どちらかといえば、このアルバムはヒットした曲で構成されているので、MISIAを初めて聴く人や、カラオケで彼女の曲を歌いたい人におすすめですね。
男の居場所 酒と料理の旨い店の話
「酒と料理の旨い店」が紹介してある。
但し、「ここ一番に接待に使いたい」「ふらりと寄りたい」
「この為に予定を捩じ曲げてでも」「薀蓄野郎など寄ってこれない」
「ふらり小旅行の目的地に」「昼下がりにまったりと」
という、色々な意味での「男の」居場所である。
勿論、お酒が呑めない御仁でもしっかり楽しめる所ばかりである。
但し、「大人である」事を体現できる人に行って欲しいが。
しかしながら、酒と肴の描写が独特だなあと思って読んでいると
「思わず股間を押さえたくなるような官能」のくだりを読んで膝を打った。
そう、「エロい」のだ。食べ物呑み物の評論でこの様に官能的に表すのは
今迄お目に掛かった事がない。五感に訴えるだけでなく、人の(特に男の)持つ
「欲」に直接訴える文章は妖しくも著者が恍惚に至る過程をつぶさに記している。
これに比べれば、ミシュランなどは「ここの店主は○○から直接手に入れた…。」
という様にさもありがたい御託がちりばめられているらしいが、
「どうせ一般人は行けないだろうから…」的なテイストが漂う嫌味な本でしかない。
男であれば読むべし。呑むべし。食うべし。語るべし。の一冊である。